おい、無気力。 Ⅱ (ページ8)

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言われた通りに。ページ8

2年ぶりくらいにウラツクに戻ってきたので更新し始めました！！
ずっと放置しててごめんなさいm(_ _)m

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花巻ＳＩＤＥ

国見に言われた通り、屋上に来た。
見晴らしがいい方のフェンスの近くで、景色を見ながらAを待つことに。

ガチャリ、と音がしても、どうしていいかわからずに気づかないふりをした。

声をかけられるのを待とうと思い、緊張半分、不安半分でいたら、

Aが後ろから抱きついてきたのだ。

「貴大さん。黙っててごめんなさい、明日の午後、私にください。」

Aがどんな顔で言っているのかはわからないが、きつく抱きしめてくるのはきっと照れ隠しなんだろう。

「明日、記念日じゃないですか。だから、部活のあと、出かけませんか。」

そう言って腕の力を緩めたA。

俺はそのまま振り返って、

Aのおでこにキスを落とした。

「Aでも、記念日とか気にしてくれるのな…
可愛すぎ。」

そう言って照れながら笑うと、Aは俺にぐーパンチをする。
もちろんほとんど力の入っていない照れ隠しだけど…

「一静さんと話してたのは、プレゼントを渡したいからで、浮気とか、そんなんじゃなかったですよ…？」

そう言って少し不安そうに俺の顔を覗き込むから、恥ずかしくなってしゃがみ込む。

あぁ、まじで、幸せ。