君が為【芥川 龍之介】

入社1ケ月後 ページ23

ーーAsideーー
此のまえ樋口さんと必要な物を買いに行ってから仕事は滞り無く進んでいる。

本当に頼りになる上司だ。何か困った事があると大体彼女に聞いている。

お蔭で初めの頃のよそよそしさは全く無くなりとても仲が良くなった。

お昼ご飯をよく一緒に食べる。Aと呼ばれる様になった。

そう言えば、ふと思い出した。中也さんに手合わせして貰ってない…

いつでも良いと言っていたから最近暇も出来て来たし部屋に行ってみよう。
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幹部は高層階に住むなんて誰が決めたんですか？怒らないから出て来なさい。

首領に報告やらをしに行く時ほど大変では無いが面倒だ。

確か此の部屋。ノックをして

『大内です、失礼します。』

と部屋に入ると…

物置だった。顔に熱が集まるのが分かる。滅茶苦茶恥ずかしい。恥ずかし過ぎる。

そう思って顔を手で覆い、蹲っていると上から声が聞こえた。

「お前こんなとこで蹲って何してんだ？」

中也さんだった。

『中也さんに手合わせを頼もうと思って部屋に入ったら物置だったんです…
もう恥ずかしくて恥ずかしくて…穴があったら入りたいですよ。』

「そうかよ。お前結構ドジだな。で、手合わせか？」

『ああ、はい。そうです。そうでした。こんな所で落ち込んでいる暇はありません。
私は中也さんに手合わせを頼もうとしてたんです。それで、今から良いですか？』

「ああ、最近弱っちいのばっかでつまらなかったからな。今から行くぞ。」

『分かりました。有難うございます！』

という事で私達は訓練場へ向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ーー中原sideーー
さっき野暮用を済ませて部屋に戻って来たら俺の隣の部屋の前で大内が蹲っていた。

しかも声を掛けて振り返った顔が赤かった為熱かと思った。

訳を聞くと俺に手合わせを申し込もうとしたら部屋を間違えたと言っていた。

思ったよりドジくせぇ。

それはさておき此処は訓練場。今彼奴と俺は向かい合っている。

「今回は体術だけでの勝負だ。良いな？」

『はい。』

『「宜しくお願いします。」』
ーーキリトリーー
此の侭書くと中途半端に切れるので次に続けます。

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