君が為【芥川 龍之介】

ポートマフィアの必需品(樋口side) ページ17

此処に来る迄に一悶着あったが此処で先輩らしくしないでどうする。頑張ろう。

「今日はまず此処で必要な物を買う。一寸待って居なさい。」

店の奥へ入り、店長に声を掛ける。

「店長、いつもお世話になって居ます。今日は新人に必需品を買いに来たのですが…」

「あら樋口さんじゃない、久し振り。新人ってあの白いコートのフードを被っている子？」

「はい。連れて来ますね。」

入り口に戻り、大内を連れて行く。

「此処はポートマフィアとの関わりが深い店だ。
店長はポートマフィアと分かっているから気を張る必要はない。」

『ポートマフィアって凄いですね。えっと今日は何を買うんですか？
出来たら此の目立つ髪色をどうにかしたいんですが…』

「そうだな、髪出しても良いぞ、任務の時に色を替えよう。
其れに派手な色は其処まで珍しく無いからな。現に私だって金髪だろう？」

『其れもそうですね。ただ顔を余り見られると面倒なのでフードは被ってます。』

「分かった。店長、此方が新人の大内です。」

『大内Aです。宜しくお願いします。」

「大内さん、宜しくね！樋口さん、大内さん、此処で話すのもアレだし奥で話しましょうか。」

店長はそう言って私達をスタッフルームに入れた。
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「其れで、まず必需品ね。此の拳銃はポートマフィアから新人に渡す様に言われてる奴。
あとサングラスは持ってる？」
『持ってます。』
「なら買う必要は無いわね。髪は任務中に目立たない色にしたいって聞いたけど、黒？」
『はい。黒でお願いします。』
「1日染めなら色々在るけど長さ的にもヘアカラーワックスが良さそうね、其れで良いかしら？」
『じゃあ其れでお願いします。』
「ヘアアレンジは自分で出来る？」
『はい、かなり出来る方だと思います。』
「あと短刀が在ると良いんだけど…」
『持ってます。』
「最後、十徳ナイフは流石に…」
『無いですね。』
「此れでお終いでサングラスは2,3本持っといたほうが良いけど如何する？」
『では一つ。』
「という事はサングラス1つ、ヘアカラーワックスも取り敢えず1つ、十徳ナイフ1つで
24,840円ね。領収書の宛名ははポートマフィアにしておくから。有難うございました〜。」
『有難うございます。樋口さん、あとは何かありますか？』
「私服持ってるよな？」

『無いです…』

「…私服、買いに行くぞ。」

その後大内に私服を買わせ、其々帰宅した。

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