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恨みのこもった叫び声をあげる魔王を見ながら、シャンクスが微笑んでいる。
シャンクス「ヤソップのやつ、仲いいじゃねェか。」
親子の絆を目の当たりにしたシャンクスは、うらやましそうでもさびしそうでもある。
ウソップ,ヤソップ「右腕!」
最後の指示が親子から出る。
ヤソップ「へっ。」
ヤソップは握手する手を差し出すように、ごく自然な動きで銃を構えた。
突っ立ったままのヤソップだったが、それはまるで、寝そべって慎重に照準をあわせているスナイパーのような凄みがあった。
ウソップ「うおおおおおお!」
ウソップは巨大パチンコのカブトを極限まで引いていた。
二人の弾丸が寸分の狂いもなく同時に発射された。
魔王も危機を感じたのか、右腕を上げてガードの体勢をとった。
フランキー「フランキー……フレッシュファイヤー!」
フランキーが口から放った高出力の火が、ウソップの弾丸を飲み込んだ。すると、炎は巨大な鳥の姿に変化し、勢いを増して魔王に飛んで行った。
フランキー,ウソップ「A!!」
『任せろ!!』
二人の頭上を水の翼を広げた水色の髪を靡かせるAが通り過ぎる。
Aの体から魔力である冷たい冷気が流れるとそれは彼女の体を包み込んだ。一瞬だけ水色の瞳を閉じたAは、次の瞬間鋭く魔王を睨みつけた。
『“氷水竜の爆流破”!!』
最大限の魔力を込めた氷の渦が火の鳥の周囲に巻き付きながら魔王へと飛んで行く。
現実世界ではビルディング・スネイクが二本の刀を持ち、曲芸師のように体を回転させ、ヤソップの弾丸を追いかけていた。二重の攻撃を与える作戦だ。
ズガァァァァアン!
ついに最後の腕が落ちた。
ウソップ「ルフィィィィィィ!!」
ヤソップ「シャンクス!」
それぞれが頼れる船長の名を呼び、同時にその合図を出した。
ウソップ,ヤソップ「今だ!!」
別々の世界で、ウソップとヤソップの声がそろう。おぜんだては十分だ。
力をじっくり溜めていたルフィは、気合いを吐き出すように叫んだ。
ルフィ「うおああああああああああ!!」
左腕をグッと縮めてから即座に放つルフィ。
魔王は動けなくなりながらも、反撃の体勢に入っていた。
帽子についた二つのワニの頭が、両目から四方八方に光線を飛ばしはじめた。
ルフィの左腕は蛇のようにその光線を避け、時には弾きながらギュンギュン突き進んでいく。
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星空ブリキ - 今更コメント失礼します! ブリキはワンピースに興味があるかといえばそうではなかったのですが、ウタちゃんをYouTubeや紅白歌合戦などで見てると見たことはないのですが映画行きたいなって思う様になりまして、少しずつ見る様になりました(長くなるので次行きます (2023年1月10日 21時) (
レス) id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - みりおんさん» ありがとうございます！本編も頑張りますね！ (2022年9月22日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
みりおん(プロフ) - フィルムレッドの小説お疲れ様でした！文章から映画館で見た場面が浮かび上がって、とても感動しました！！さきっちさんが書くルフィがカッコよくて推しになりました！また本編でも素敵なストーリーを楽しみにしてます！ (2022年9月22日 3時) (レス) @page16 id: 574f494a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2022年9月21日 1時
