7話 ページ30
気持ちよく寝ていたのにはじめちゃんに呼ばれて美雪を起こさないように部屋の外へと出ると、赤沼さんに合わせ扉の間に来るように言われたらしい。
しかも柴乃さんも一緒にとのこと。
眠たくて今にも寝そうなあたしの手をはじめちゃんは引っ張りながら紫乃さんに声をかけて、あたしたちは開かずの間へと向かった。
紫乃「赤沼さんがそんなことを？」
一「紫乃さんとAと3人だけで来いって。それ以外の者を連れてきたら二度と教えないって」
『なんでよ…』
気持ちよく寝てたのに起こされてこっちはテンションだだ下がりだってのに。
扉を開けて中に入ると物置のようで、棚にはいろいろなものが並べられていた。
一「ここが合わせ扉の間…」
紫乃「ええ」
合わせ扉を紫乃さんが押さえてくれて、あたしたちはそれにお礼を言いながらそこをくぐる。
一「赤沼さん、金田一一です」
赤沼「うわぁ!首狩り武者だ!!」
あたしとはじめちゃんは赤沼さんのその声を聞いて顔を見合わせると急いで扉へと駆け寄った。
そして鍵がかかっているそこをドンドンと叩く。
一「赤沼さん!どうしたんですか!?」
『紫乃さん、鍵は!?』
紫乃「あ、鍵はあちらに…!」
急いで紫乃さんが鍵を取りに先程の棚へと向かう。
あたしたちもその後を追って、紫乃さんが鍵を取るのを見ると、先程の部屋から赤沼さんの叫び声が聞こえてあたしとはじめちゃんは急いで開かずの間へと戻った。
だけど後ろからすぐ来るはずの紫乃さんが来なくて、はじめちゃんが振り返って叫ぶ。
一「紫乃さん!鍵を早く!」
鍵を持って急いでやってきた紫乃さんからはじめちゃんが鍵を受け取って開ける。
急いで中に入って見えた光景にはじめちゃんもあたしも一歩後退った。
そこには、部屋の真ん中に黒子の服を着た赤沼さんと思われる人が首がない状態で正座していたのだ。
一「うわあっ!」
紫乃「『きゃああっ!!』」
思わずあたしたちは身を寄せ合って悲鳴を上げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セレーナ - この作品も面白いわ^ ^名探偵コナンと暁のヨナの作品を早く更新して欲しいわ。頑張って (2020年2月8日 1時) (
レス) id: a3d3399358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、もうはじめちゃんは、彼女ちゃんがいるのに、お姉さんナンパかあ、次回は楽しみにしてます (2019年12月21日 13時) (レス) id: 5c9701a404 (このIDを非表示/違反報告)
にー - 突然すみません！ここのお話とは関係ないのですが名探偵コナンはいつ頃更新されますか？教えてください (2019年12月7日 9時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さきっち
| 作成日時：2019年11月29日 19時
