17話 ページ14
-はじめside-
呼び止めるAの声を無視して急いで屋上からの階段を駆け下りると廊下にいる生徒達をかき分けて走って特別クラスの教室へと向かう。
中で勉強をしている奴らが見えたが、それを無視してバンッと思い切りドアを開けて「古谷ぁ!!」と怒鳴り声を上げながら教室へと入った。
邪魔な机を退けて、立ち上がった古谷の胸蔵を掴む。
一「テメェ!!」
そのまま古谷を突き飛ばした。
ガタガタと机と椅子を巻き込みながら古谷が倒れ込む。
俺はそれを睨みつけながら言った。
一「深町を自 殺に追い込んだのはテメェだろ。仁藤や室井もそうじゃねえのかどうなんだよ古谷!!」
怒鳴るようにそう言うと古谷は起き上がって、
古谷「だったらどうだって言うんだよ!」
と俺を突き飛ばした。
背後の机に倒れ込み、側にいた女子生徒が後ろへと下がる。
俺はそれを横目に体を起こすと古谷を睨みつけた。
一「お前のせいで仲間が死んだんだよ。なのにテメェ!!」
美雪「はじめちゃん、ダメ!!」
真壁「金田一!」
『はじめちゃん!あたしだって我慢してるんだから!!』
俺を追いかけてきたAたちが古谷に掴みかかる俺の体を押さえた。
美雪が右から押さえ、真壁が後ろから押さえ、Aが左から俺を押さえる。
美雪「さーちゃん、なんか違う!」
『え、何が？』←
頓珍漢な事を言うAの、俺の体に回された腕を怒りを抑えるように強く握り締める。
Aもギュッと俺の体を抱きしめた。
古谷「アイツらが勝手に自 殺したんだ。クラスの連中はライバルが減って喜んでるぜ」
俺達は強く古谷を睨みつけた。
その翌日。
聞こえた悲鳴に駆けつけると、美術室で古谷が首を吊って死んでいた。
遺書をAが読み上げる。
『今回の一連の事件は全て僕が計画したことです。僕たちのイジメが原因で深町君は自 殺しました。だからイジメを告発しようとしていた小野先生を辞めさせようとしました。しかし、罪の重さには耐え切れませんでした。死んでお詫びいたします。どうかお許しください』
古谷の近くにあるのは“タ”と血文字で書かれたキャンバス。
小野「私がみんなを死なせてしまったのね…っ!ごめんなさいっみんな…」
泣き崩れた先生がその後、学校をやめることになり、俺達は急いで先生の後を追いかけた。
俺達が止めても先生は意思を変えることはなく、学校を去っていった。
美雪「どうしてあんなにいい先生が辞めなくちゃいけないの…？」
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セレーナ - この作品も面白いわ^ ^名探偵コナンと暁のヨナの作品を早く更新して欲しいわ。頑張って (2020年2月8日 1時) (
レス) id: a3d3399358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、もうはじめちゃんは、彼女ちゃんがいるのに、お姉さんナンパかあ、次回は楽しみにしてます (2019年12月21日 13時) (レス) id: 5c9701a404 (このIDを非表示/違反報告)
にー - 突然すみません！ここのお話とは関係ないのですが名探偵コナンはいつ頃更新されますか？教えてください (2019年12月7日 9時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年11月29日 19時
