30話 ページ46
はじめちゃんに背を押されて急いでこの部屋から出ようと入り口へ向かう。
クリス「でも俺の!!」
一「馬鹿野郎!!命が惜しくねえのか!!!」
財宝に縋るように手を伸ばすクリス君の背をはじめちゃんが怒鳴りながら押す。
『美雪先に行け!!』
美雪「でもさーちゃん!」
『いいから早く!!』
美雪を先へと行かせて縋りつくように財宝に手を伸ばしている岩田さんを振り返る。
一「あんたも早く来い!」
『岩田さん!』
泣く泣くこっちに来た岩田さんの背をはじめちゃんと2人で押して入り口へと向かう。
『あれ、航一郎は!?』
一「!!」
後ろを振り返ると、航一郎の姿がない。
あたしとはじめちゃんは顔を見合わせるとすぐに先程の場所へと戻った。
中には予想通り航一郎が残っていて。
一「航一郎!!早くこっちに来るんだ!!!」
はじめちゃんの声に航一郎は首を横に振る。
あたしとはじめちゃんはそんな彼に目を見開いた。
一「航一郎…!!」
航一郎「金田一さん。あんたの大事な幼なじみ、大切にしてやれよ…!!」
航一郎の言葉に思わずあたしとはじめちゃんは顔を見合わせた。
天上からどんどん岩や木くずが落ちてくる。
そして最後に彼の方を見ると、航一郎は目に涙を溜めながら微笑んだ。
一「航一郎!!!」
『はじめちゃんダメ!!』
彼の元へ行こうとするはじめちゃんの体を押さえて入り口へと向かう。
一「航一郎、早くこっちに来るんだ!!!航一郎!!!!」
叫ぶはじめちゃんを必死に抑えて入り口へと向かう。
外には美雪が待ってて、航一郎に向けて叫ぶはじめちゃんに戸惑いながらも彼の手を引っ張って、外へと引き上げた。
あたしも最後に航一郎がいる方を振り返って、涙が滲んでくるのを振り払うように目をぎゅっとつぶって梯子を上って外に出る。
あたしが外に出てすぐ、みんなと少し離れた場所に移動すると、すぐに鳥居が崩壊して入り口が塞がれた。
岩田さんが腰が抜けたように倒れ込む。
美雪があたしの肩に顔をうずめる。
あたしはそれをそのままに涙が滲む目ではじめちゃんと一緒にずっと鳥居を見つめていた。
一「あいつは……っ航一郎が求めていたのは財宝なんかじゃなかったんだ…。あいつは…っただ俺たちと同じように…っ」
顔を俯かせるはじめちゃんを視界の端に捉えながらあたしは出て来る涙を拭う。
はじめちゃんの頬にも一筋の涙が落ちた
朝日があたしたちを照らす中、あたしはそっとはじめちゃんに寄り添った。
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、 - それに、夢主の言い方もなんか‥。一人称も「あたし」って‥ぶりっこって感じの女子って感じで‥。初期は見てないですけど‥。これ、見て、見る気萎えました。 (2022年4月30日 17時) (
レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 誤字もあるし‥。はじめちゃんが言ってる台詞も夢主さんが言っててなんか‥。やっぱり、はじめちゃんが言ってる台詞ははじめちゃんが言ってるからいいんであって夢主が‥ってなると‥なんか‥。 (2022年4月30日 17時) (レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - +さん» 夢主の一人称はあたしで統一しているつもりですが、どこかに誤字がありましたか？読みにくいのは申し訳ございません。これでも書き方を変えたのですが。まだ読みにくいですか？ (2022年4月28日 17時) (レス) @page1 id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
+ - 夢主の一人称、｢私｣なのか｢あたし｣なのかどっちですか？私だったりあたしだったりと読みにくいです。どっちかにしてください。間をもう少しあけてみては？読みにくいです。 (2022年4月27日 17時) (レス) id: 3cf6d2002d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 面白いです。初期のは無かったので凄く嬉しいです。お忙しいと思いますが更新頑張って下さい。 (2020年6月5日 11時) (レス) id: b4494ecc1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年10月12日 19時
