15話 ページ31
崖の所にある砂浜を下って、鳥居に駆け寄ると、はじめちゃんが石を持って鳥居を削り始めた。
二、三回続けて欠片が落ちると、あたしはそれを拾い上げる。
美雪が追いついた。
一「どうだ？A」
『違う』
一「……違ったか…」
首を横に振ると、はじめちゃんも残念そうに呟いた。
その時、「金田一さんと鈴蘭さんも気づいたようですね」とクリス君の声が聞こえて振り返ると、後ろにいた。
クリス「朱の鳥の意味に」
そう言って投げ渡されたものをはじめちゃんがキャッチする。
美雪「どういうこと？」
意味がわからない美雪があたしに向かってそう言う。
『朱の鳥は朱色の鳥……つまり、赤い鳥居を意味してたの』
美雪「でもこの島には赤い鳥居なんてどこにもないじゃない」
美雪がそう言うとはじめちゃんは首裏をかきながら歩き出した。
一「ひょっとして、赤い鳥居を緑に塗り替えたんだと思ったんだけど…」
クリス「そう言えば、金田一さん。もう一つ母屋の裏の岩場に鳥居があるって聞いたけど…知ってる？」
クリス君のその言葉に顔を見合わせて案内してもらうことにした。
その道中、山道を下っていると、
一「3人とも、足場悪いから気を付けろよ」
はじめちゃんは後ろに続くあたしと美雪とクリス君を振り返ってそう言った。
あたしと美雪はその言葉に頷いて後に続くと。
クリス「あ、いってえ!」
足を押さえてしゃがみ込んだクリス君に「どうした？」とすぐに美雪が駆け寄る。
あたしとはじめちゃんはその場に止まったままクリス君を見た。
クリス「ちょっと足捻っちゃったみたいで」
立とうとするクリス君が痛そうにするのを見て美雪が「無理しちゃダメだよ」と声をかける。
すると美雪が「さーちゃん、はじめちゃん」とあたしたちを振り返った。
美雪「先行ってて」
一「ああ、わかった。A、行くぞ」
『うん』
はじめちゃんを先頭に先に進む。
岩場にある階段を下って、足場の悪い岩の上を行く。
一「A、大丈夫か？ほら」
『ありがとう、はじめちゃん』
はじめちゃんに手を貸してもらいながら石の上を歩くと、水の中に鳥居が立っていた。
その真ん中にある山童の銅像。
はじめちゃんは首裏に手を当てた。
一「なんだ…黒い鳥居じゃねぇか」
はじめちゃんがそう言うのを聞きながらあたしが歩みを進めるとはじめちゃんも後を追ってくる。
だが、すぐにあたしたちは咳き込んで鼻と口を押えた。
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、 - それに、夢主の言い方もなんか‥。一人称も「あたし」って‥ぶりっこって感じの女子って感じで‥。初期は見てないですけど‥。これ、見て、見る気萎えました。 (2022年4月30日 17時) (
レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 誤字もあるし‥。はじめちゃんが言ってる台詞も夢主さんが言っててなんか‥。やっぱり、はじめちゃんが言ってる台詞ははじめちゃんが言ってるからいいんであって夢主が‥ってなると‥なんか‥。 (2022年4月30日 17時) (レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - +さん» 夢主の一人称はあたしで統一しているつもりですが、どこかに誤字がありましたか？読みにくいのは申し訳ございません。これでも書き方を変えたのですが。まだ読みにくいですか？ (2022年4月28日 17時) (レス) @page1 id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
+ - 夢主の一人称、｢私｣なのか｢あたし｣なのかどっちですか？私だったりあたしだったりと読みにくいです。どっちかにしてください。間をもう少しあけてみては？読みにくいです。 (2022年4月27日 17時) (レス) id: 3cf6d2002d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 面白いです。初期のは無かったので凄く嬉しいです。お忙しいと思いますが更新頑張って下さい。 (2020年6月5日 11時) (レス) id: b4494ecc1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年10月12日 19時
