9話 ページ25
あたしの隣にいたはじめちゃんがそう言いながら柿本さんを振り返ると、彼はチラリとはじめちゃんを一瞥した。
柿本「ただ一人メンバーを知る美作が死ねば、招待客を装って何食わぬ顔で財宝を探し出すことができるからな」
柿本さんはあたしたちを見るとフッと笑った。
あたしとはじめちゃんは顔を見合わせる。
みんなが柿本さんの言葉に視線を逸らした。
すると、碧さんが八十島さんを振り返る。
碧「私はここに泊まります。八十島さんは私の分のコテージをお使いください」
八十島「ならいいんだが」
あたしとはじめちゃんは素知らぬ顔で鍵をグルグルと指で回しているクリス君を見た。
それからあたしとはじめちゃんと美雪とクリス君は屋敷の外へと出た。
ノートを持ちながら歩くはじめちゃんを先頭にあたし、美雪、クリス君と続いて階段を下る。
美雪「それにしても妙な石がゴロゴロ転がってるわね」
美雪の言葉にあたしは道の脇へと視線を向けると、赤い色の石を掴み取って見た。
クリス「この島は天然資源の宝庫って言われてるんだ」
あたしの後ろからはじめちゃんと美雪がその石を覗き見る。
クリス「岩田さんの話だと温泉も噴き出るんだって」
クリス君の話を聞きながら頷いていると、はじめちゃんが不意に顔を上げた。
そして何かを見つけたように目を見開くので、あたしも視線の先を追う。
すると、砂浜の所に海に向かって建つ白い鳥居が見えた。
あたしたちは急いでその場所へと向かう。
はじめちゃんが近寄って触れようとすると、その前に「この鳥居は」とクリス君が喋り出した。
クリス「翡翠の原石みたいだな」
美雪「翡翠って…あの緑色の宝石？」
クリス「あまり透明度はないから装飾品として使えないけどね」
詳しいねぇ、クリス君。
一「それにしても、豪勢なモン、作ったもんだぜ」
そう言いながらあたしの隣に下がってくるはじめちゃんに頷いた。
その後、山を登ると、
美雪「きゃっ」
『美雪!』
道に転がる石に滑って美雪が前にいたあたしの服の袖を掴む。
あたしも振り返って彼女の細い手首を掴んで落下を防いだ。
『大丈夫？美雪』
美雪「う、うん。ありがとう、さーちゃん」
『いーえ』
体勢を戻した美雪を見て前を向くと、はじめちゃんが「大丈夫か？」と訊いてきたので頷いて先を進むように促す。
すると、
一「おっ、おい!こんな所に鳥居があるぞ!」
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、 - それに、夢主の言い方もなんか‥。一人称も「あたし」って‥ぶりっこって感じの女子って感じで‥。初期は見てないですけど‥。これ、見て、見る気萎えました。 (2022年4月30日 17時) (
レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 誤字もあるし‥。はじめちゃんが言ってる台詞も夢主さんが言っててなんか‥。やっぱり、はじめちゃんが言ってる台詞ははじめちゃんが言ってるからいいんであって夢主が‥ってなると‥なんか‥。 (2022年4月30日 17時) (レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - +さん» 夢主の一人称はあたしで統一しているつもりですが、どこかに誤字がありましたか？読みにくいのは申し訳ございません。これでも書き方を変えたのですが。まだ読みにくいですか？ (2022年4月28日 17時) (レス) @page1 id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
+ - 夢主の一人称、｢私｣なのか｢あたし｣なのかどっちですか？私だったりあたしだったりと読みにくいです。どっちかにしてください。間をもう少しあけてみては？読みにくいです。 (2022年4月27日 17時) (レス) id: 3cf6d2002d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 面白いです。初期のは無かったので凄く嬉しいです。お忙しいと思いますが更新頑張って下さい。 (2020年6月5日 11時) (レス) id: b4494ecc1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年10月12日 19時
