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10話 ページ11

横一列に並べられたあたしたちは申し訳なさそうに俯いた。
佐木君は相変わらずカメラを回している。



雨宮「お前達…こんな時間に校内うろついて…いいと思ってんのか?」


一「『すいません』」



金田一君と一緒に頭を下げると、皆も頭を下げた。
カメラを回していた佐木君が「あれ?」と言いながら箱の上を映す。
すると、用務員さんは「ちょっと!人の部屋勝手に映すんじゃないよ!」と言って、カメラのレンズを手で覆った。
あたしと金田一君はその様子を何気なく見る。
用務員さんはマフラーで何かを包むと、箱の中にしまった。



雨宮「…で、その先輩ってのはまだ見つからんのか?」


一「はい」



用務員さんはあたしたちを見回してから腕時計を見た。
あたしもそれに合わせて腕時計を見ると、時刻は8時55分だった。



雨宮「あぁ、ちょうど見回りに行く時間だ。俺がぐるーと見てきてやるからお前達はもううろうろするんじゃないぞ」


一「あの、すいません。俺も一緒に行っていいですか?」


『あの、あたしもいいですか?』



なんか嫌な予感がする。



雨宮「ここにいろと言っているだろう」


一「お願いします!」


『なんか心配なんです…』



2人で頭を下げると、用務員さんは「邪魔だけはするなよ」と部屋から出ていった。
あたしと金田一君は顔を見合わせて返事をすると用務員さんの後に続く。

そして部屋を出て、旧校舎と本校舎を繋ぐ渡り廊下の所に行く。



雨宮「それじゃ、旧校舎から行くぞ」


一「『はい』」



金田一君と歩き出そうとして、ふと何気なく旧校舎を見るとあたしはすぐに2人に声をかけた。



『あ、ちょっと……なんですか?あれは』



振り返った2人を見て、旧校舎を指差す。
すると2人ともあたしの傍に戻ってきてくれて、用務員さんが旧校舎の一室を懐中電灯で照らした。



雨宮「おかしいなぁ。なんであそこに明かりがついてんだ」



あの場所って確か…。



一「奥の部屋の明かりじゃないんですか?」


雨宮「いやいや。あそこは開かずの科学室だ。誰も入れないはずだ」


一「開かずの科学室…」



問い掛けるように此方を向く金田一君に答えるように頷く。
すると窓の奥に人が首を吊っている姿が見えた。
顔をよくみると、あたしたちが探していた人で。



『桜樹先輩!!』



そのままじっと見ていると急に横から影が現れた。



雨宮「何だありゃあ」



黒いフードに仮面をつけたそいつはあたしたちの方をゆっくりと振り返る。

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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか! (2019年12月7日 11時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
- 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました!申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月28日 0時

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