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大広間の大乱戦をくぐり抜けてきた剣士は、ジャケットを脱いでベスト姿だ。それでも体には、まだ傷一つ受けていない。
Aはゾロが入ってきたのを見ると、すぐに構えを解いた。
Dr.インディゴ「こんなところまで追ってきやがって……」
しつこいやつだと、Dr.インディゴは苦虫を噛みつぶした顔で二階から飛び降りた。
Dr.インディゴ「ぶった斬るだとォ……!?この
ぶちきれたピエロ男と、三刀流の剣士は激突した。
研究所の壁を破って、戦場は、王宮をつなぐ渡り廊下に移った。
Dr.インディゴ「“ケミカルジャグリング”!」
Dr.インディゴが両手を広げた。
すると両の掌からボコッと泡がふいて、それが液体の球に変化した。さらに三つ、四つ……無数のボールがピエロ男の上でアーチを描いた。
ゾロ「………………!?」
奇術のたぐいか。ゾロは、じっと敵を見定めた。
ただの水芸というわけでもあるまい。Aと同じ魔法とも違う。あのボールは……。
Dr.インディゴ「燃えつきな!」
Dr.インディゴがボールを次々と投じた。
ゾロ「!」
刀で受けたとたんにボールが爆発する。
液体爆発───爆弾ボールはDr.インディゴの手から次々と生み出される。液体では、はじくこともできず、たちまち被弾したゾロは爆風に包まれた。
『!』
ウソップ「ゾロ!」
チョッパー「だいじょうぶか!?」
ウソップとチョッパーが声を上げた。
Dr.インディゴ「ピロピロピロ……!どうだ、“ケミカルジャグリング”の威力は……ぬっ!?」
爆発の煙が晴れたあとには、ゾロが立っていた。
服はボロボロになっていたが、眼光はギラリと輝きを増している。
ゾロ「曲芸につきあってるひまは、ねェんだよ!」
自慢の技を大道芸扱いされて、Dr.インディゴはプライドを傷つけられた。
Dr.インディゴ「なにを〜〜〜!“マス・ジャグリン”!」
両手で、ひと抱えもある特大の爆弾ボールを作ると、思い切り投げた。
狭い橋の上では逃げ場はない。“マス・ジャグリン”の直撃を受けたゾロは大爆発のなかに消えた。
Dr.インディゴ「まともにくらいやがったぜ!ピロピロピロ……!」
飛び散った液体爆弾が、橋に引火する。
燃えさかる炎のなかに浮かんだゾロの幻影は、Dr.インディゴのような大道芸ではない、心技一体の剣。
ゾロ「鬼気……!」
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SARA(プロフ) - 大好きです！ルフィ夢が好きなのでありがとうございます！🤍 (5月13日 20時) (
レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
