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寮へ到着 ページ6

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女子寮_





「はい!此処がAの部屋ね〜」



廊下を少し歩いて立ち止まったと思ったら、
いきなりそう言われた。横にある扉の方を向く。

私はドアノブを取り、キィと音を立てて扉を開ける。


そこは、とてもシンプルで綺麗な部屋が広がっていた。




『おぉ〜…!!』



その部屋は、大きなベッドに日差しがさしていて、

それなりに部屋数もあり、ちょうどいい広さの部屋だった。





「どう?いい感じ?」



玄関でドアにもたれているお兄ちゃんが聞く。



『うん!過ごしやすそう!』



そう言って笑顔で兄の方を振り向く。



「それは良かった」



ニッと口角を上げて言うお兄ちゃん。

優しい日差しで白い髪がキラキラと光り、
”本物の碧い目”はカンカン照りを浴びる海のように綺麗だった。

優しく弧を描いている口とは反対に、
私を映す六眼は、全てのものを見透かしているかのように鋭くて美しい。





『……っ』



兄とはいえ、その美しさに思わず赤くなって俯いてしまう。
感情を押し殺すように、手をぎゅっと握る。

……羨ましさよりも、綺麗だと思う気持ちが勝るなんて。


…ずるい人だ。





「どうしたのA?俯いちゃって。」



いつの間にか、目の前にいた兄との顔の近さに、
更にドキッとさせられる。




惚れた?結婚する?と至近距離で
ニヤニヤしながら聞いてくるので確信犯だろう。

顔がいいからって言いたい放題なのは昔から変わってないらしい。





『…別に。ひとつひとつの仕草がイケメンだから
顔がやかましいなって』


恥ずかしさを隠すように、兄にそっぽ向いて距離を開ける。
お兄ちゃんは、私が開けた距離を同じだけ詰めてきて、
私の手首を優しく握り、同じ表情で私に聞いてくる。




「それ、褒めてる?」



『……褒メテルヨ』



「ありがと♡」




……何を言っても無駄なのかと呆れる私。
こういう生活がこれから始まるのよね…やっていけるかな…。

少し不安になりながら荷物を下ろし、部屋のどこに何があるのかを確認をする。


一方の兄は、「無人島に持っていくならどんなランドセルがいい?」と心底どうでもいい話をしてくる。これでシラフなのが怖い。



…_ちなみに私は、兄の攻略は未だに未完成でいる。



これは過去にも関係しているから
あまり話したくはない気持ちもあるけれど…

…とりあえず今はまだいいかな。

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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時

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