五条悟の「妹」が呪術高専に来た件について【呪術廻戦】

前日夜 ページ41

【動くな】呪言により東堂先輩はビダッと止まる。

狗巻先輩に続きパンダ先輩も駆けつけてくれた



「何ッやってんのー！！」



そして思いっきり顔を殴られる東堂先輩




『先輩！』


「ふぅー、ギリギリセーフ」

「おかか」

「…うん、まぁアウトっちゃアウトか」



眉を下げて気まずそうにしているパンダ先輩に
東堂先輩が声をかけた。



「久しぶりだな。パンダ」


「なんで交流会まで我慢できないかね。
帰った帰った。大きい声出すぞ、いや〜んって。」


「言われなくても帰るところだ。
…どうやら、退屈しどおしってわけでもなさそうだ。
乙骨に伝えとけ。「お前も出ろ」と」


「オレ パンダ ニンゲンノコトバ ワカラナイ」

「しゃけ」



…伝えるのが面倒くさいんだろうなぁ……。

適当に応える2人を他所に、東堂先輩は
上着を探しに自販機の方へ戻って行った




『はぁぁぁ…』


力が抜けてへなへなと地面に座る



「大丈夫かー？A」

『東堂先輩にお腹殴られた…』

「Aにも手加減なしかよ」



交流会コエーなぁと、ひや汗をかくパンダ先輩。
なんだか交流前に要らぬ恐怖を与えちゃった…？


「俺ら医務室行ってきます」

「歩けんのかよ？」

「大丈夫です。もう止血できてるんで」


『わっ…』

「オマエは歩けねぇだろ、掴まってろ」

『…ありがたいけど持ち方が雑。
腹パンされた人を俵かつぎする？普通。』

「文句言うな」

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京都姉妹校交流会 _前日夜_




ついに明日か…



なんとなく外の空気を吸いたくて、ベランダに出て空を見上げる。


まだ秋に入っていないけど、今は薄着なので少し肌寒い




…悠仁、元気かな

もうここにはいない彼のことを考えていると、
ﾋﾞｭｵｯと強い向かい風が吹いた。



『っ……』


風が止み…髪の耳にかけて、 また空を見上げた時だった




「明日は交流会なのに、寝なくていいの？」


『！』




部屋の方から声がした


勿論よく知ってる声…でも今は出張中だから、
ここにいるはずが無い。


その声を確かめるようにバッと振り向くと、
……海外にいるはずのお兄ちゃんがいた。




『お兄ちゃん！』


「そんな格好で外にいたら風邪引くよ〜？」


『今海外にいるはずじゃ…』





「そうなんだけどさ。…僕いま少し充電切れなんだ。
…ねぇA、来てくれる？」



『？ …うん』




私は部屋に入り、ぱたんとベランダを閉め、
兄の傍まで向かった。

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