突然に訪れる ページ35
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記録_2018年7月
西東京市 英集少年院
運動場上空
特級仮装怨霊 名称未定
その呪胎を非呪術師の目視で確認
緊急事態のため高専1年生が3名が派遣され
内1名_死亡
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私は、いきなり部屋に訪れた窓の人に起こされる。
何事かと思えば、悠仁のことを聞かされた
『…は?』
私はそのことを聞いて「嘘」だと思った
『今…何と言いました?』
「で、ですから…Aさんの同期である虎杖悠仁くんが…
今回の任務で自死しました…」
『…ふざけたこと、言わないでくださいッッ…』
「ヒッ…!」
悲しみと苛立ちと混乱で、
感情のままに窓の人の肩を掴む。
『悠仁が自死したなんて…あるはずがない!!』
自死? 悠仁が?
あの心優しい彼が?死んだって?
そんなの……
パシッ…
窓の肩を掴んでいた私の手が、より大きな手で掴まれた。
「A…」
『お兄ちゃん…』
碧い眼が、それは真実だと私の胸に痛いほど伝えてくる。
その眼に言われてしまえば、嫌でも
現実を受け止めざるを得ないというのに…
「…あと、虎杖悠仁くんから【長生きしろよ】と…」
『…バカじゃないの』
力が抜けたように手を離すと、窓の人は2、3歩と後退りした。
自死…ありえない、宿儺がやったのか…?
『……ごめんなさい。ちょっと頭冷やしてくる』
俯きながら部屋を出ようとする
「分かった。…僕は遺体安置所に行くから、
何かあったら言ってね」
遺体安置所……
『…うん。分かった』
お兄ちゃんに頭を優しく撫でられる
そのままドアを閉めることも忘れて、トボトボと部屋を出た
外は雨が降っていた
服が水を含み、どんどん重くなっていく
『……雨は神様の涙なんて…嘘に決まってる』
神様は、悲しむようなことが起こる前に
未来を良い方へ変えてくれるはずだ
私と一緒に悲しむんじゃなくて、悠仁が生きていて、
3人が無事に帰ってくる未来に変えてほしかった
そういう運命だったの?変えることは出来なかったの?
私が無理にでも任務に行ってたら、何か…、いや…
『変わってないな…弱いし』
短い時間だったけど、楽しかったな…
辛いなぁ…
『辛いのは…野薔薇ちゃんや恵たちなのに…1番の馬鹿は私だね』
ザァザァと雨降る中、カツンとヒールの音が聞こえた
「そんな所にいたら風邪ひくぞ、A」
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時