覚悟は出来た ページ24
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「あるよ」
虎杖は指を受け取り、じっと見る
「改めて見ると気色悪いなぁ」
そしてまた指を飲み込むと、
弾けそうなほど身体が大きく反応する。
「…クッ…クック」
祖父の写真の前を通り過ぎ、壁に頭を当て、すがった。
虎杖は未だに笑っている。
五条も万が一のことを予想して、ゆっくりと構える。
1秒たりとも虎杖から目を離さずに見つめた。
部屋がシンと静かになったあと、バッと顔を上げる
虎杖か…宿儺か…。
「うぇ゛〜…まっず!笑えてくるわ」
舌を出してそう言ったのは、紛れもなく虎杖だった。
一瞬だけ模様が浮き出たのでどうなるかと思ったが、宿儺に代わることは無かった。
五条は前例のない光景を目の当たりにして思わず笑う。
確定だ。肉体だけの耐性じゃない。宿儺相手に難なく自我を保てる。
千年 生まれてこなかった逸材であると、五条は確信した。
「どったの?」
「いや、なんでもない。…ん〜、
「覚悟は出来た」ってことでいいのかな?」
五条がそう聞くと、虎杖は頭をかいて不服そうにする。
「全然。なんで俺が死刑なんだって思ってるよ。」
虎杖は、祖父の写真を見ながら「でも」と続ける。
「呪いは放っとけねぇ。
……本当めんどくさい遺言だよ。」
「宿儺は全部喰ってやる。あとは知らん。
テメェの死に様はもう決まってんだわ」
「いいねぇ!君みたいのは嫌いじゃない。」
楽しい地獄になりそうだ、とドアの方へ向かい、
「今日中に荷物まとめておいで」と伝える。
「どっか行くの?」
プシュー、と五条の押したスイッチによって扉が開く。その先には、伏黒とAが居た。
「東京」
と先程の会話を聞いていたのか、伏黒が答えた。
「伏黒!五条さん!元気そうじゃん!」
バッチグーする虎杖に対して伏黒が「
「お前はこれから、俺と同じ呪術師の学校に通うんだ。東京都立 呪術高等専門学校にな」
「へ?」
伏黒が虎杖に説明している最中…一方の五条兄妹はコソコソと小声で話していた。
「A、僕も五条さんなんだけど…」
『ごめん、五条って苗字だけ言っちゃってさ…』
「あぁ、なるほどね(笑)」
2人で眉を下げて笑い合う。
「呪術高等専門学校…?」とまだ理解が追いついていない虎杖に五条は追い打ちをかける。
「あ。ちなみに1年生は、君で4人目っ!」
「少なっ!!?」
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時