大きすぎる気配 ページ12
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伏黒side
その日は結局、いくら探しても見つからず、手がかりも無い為断念した。
次の日、Aと杉沢第三高校へ潜入。
したのはいいんだが…
さっそく、この場所に違和感を覚えた。
「…何だこのラクビー場…死体でも埋まってんのか…?」
何かがあるようで何も見えない気持ち悪さにモヤモヤする。
そんな異端な気配を漂わせるラグビー場を無視して、
遠くにいるユニホームを着たガタイのいい男達を眺めるA。
『今は部活してるのかぁ〜。楽しそう、いいなぁ』
その視線に気づくモブ。
そして、俺らの方を見て何やら話している。
「おい!美人がこっち見てるよ…」
「話しかけるか…?」
「馬鹿やめとけ、隣の男に殺されんぞ!」
「「…えへへェ」」
アイツら…考えてることが顔に出てんだよ…
『…?あの人たち部活しないの?』
「チッ…放っとけ、行くぞ」
『えっ、何でキレてるの?』
”「僕ってホント顔の偏差値高すぎるよね〜☆イケメンって罪だなぁ〜!」”
自覚してる五条先生とは違うパターンか…。
どっちにしろウザイことには変わりない。
『待って、今すごい理不尽なことを言われた気がする』
思考を読むんじゃねぇ。
「…これは任務で、俺らは特級呪物を見つけなくちゃいけない」
「それに、お前がいたらアイツらが部活に集中
出来ねぇから行くぞっつったんだよ」
まぁ正直、部活してる奴とかどうでもいい。
Aに見惚れるのは勝手だが、あの顔はどうにかして欲しい。
鼻の下が伸びまくってて呪霊にも見えてくる。
『あぁ〜…なるほど?
確かに無言で見つめられるのは嫌だよねぇ』
納得すんのかよ、やっぱウゼェ…と思いながらも、
未だに熱い視線を送ってくるラグビー部に睨みをきかせる。
これでしばらくは黙るだろ、怯えてたし。
その反応は、お前らガタイだけかよ。とツッコミを入れたくなるほどだった。
一方、熱い視線を片道切符で受けていたAは、
その場から離れて、俺より先へと歩いて行った。
結局あっさり信じたし…鈍感すぎねぇか。
自分の顔が良いことくらい自覚しとけよ…
五条先生の妹なんだし。
「…はぁ、さっさと回収しないとな…
クソッ、気配がデカすぎる…」
直ぐに隣にあるようで、遥か遠くにあってもおかしくない…
スマホを再度見て呟く。
「これじゃ潜入した意味がまるでねぇ」
特級呪物…厄介すぎだ。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時