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「ていうか、今日のその服、めっちゃ可愛いね?」
「ほんと?ありがとう!これ可愛いんだけどね……」
胸元に文字が入っただけのシンプルな白いパーカーに、カーキ色のパンツ。いずれもオーバーサイズで、なんだかりっちゃんがいつも以上にちっちゃく見えて可愛い。
「え、可愛いけど、何?」
「……フードが、猫耳になってるの。だから、流石に三十路手前でちょっと恥ずかしいんだよね。ネットで買ったから気づかなくて」
恥ずかしがるりっちゃんに悪戯心がむくむくと頭をもたげ、俺は立ち上がった。
そのままりっちゃんの目の前まで無言で歩み寄って、戸惑うりっちゃんに「スキあり!」とフードを素早くかぶせる。
「ちょっ、えのくんっ」
「……めっちゃ可愛い。りっちゃん可愛いよ?」
思わず込み上げてくる笑みを隠そうともせず、フードを被った頭に手を置いたまま、りっちゃんの顔を覗き込んだ。
猫耳を生やして上目遣いをするりっちゃんは、絶対にそこらにいる若い女の子よりも、可愛くて綺麗だ。
「っ、えのくんずるい……」
ところがりっちゃんは、俺と一度目が合うやいなやすぐに手で顔を覆ってしまって。その顔と顔との距離が近いことに気がついて、慌てて離れる。
「えっ、ごめん、キモかった……?」
「ううん、そんなことないよ、でも」
__ドキドキした。
そう言って、ゆっくりと顔を上げて再び俺を見たりっちゃん。頬がほんのりとピンク色に染まり、大きな目が若干潤んでいる。
今度は、俺が赤面する番だった。
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本当は釘崎野薔薇ちゃんは瀬戸麻沙美さんが演じられているのですが、お話の都合上夢主が演じていることにしました。
こういった手段が苦手な方は申し訳ございません、
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。 - 名前変更出来ないので変更出来るようにしてください (6月18日 8時) (レス) @page1 id: 938fc02c93 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 何で名前変えられないんですか? (2022年1月17日 16時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼きぷりん。 | 作成日時:2021年11月27日 10時