66話 ページ18
「…誰ですか?」
「私たちの前の監督よ」
イナズマジャパンとネオジャパンが対峙する。がらりと変わった場の空気に困惑しながらも冬花は秋に尋ね、その返答に、どうりで円堂たちの反応が大きいはずだと納得した。
「久遠監督ですね。はじめまして、吉良瞳子です」
「君のことは響木さんから聞いている。地上最強のチームを率いた監督だと」
瞳子が挨拶をすればそう淡々と返す久遠。その一員がいるのにも関わらず日本代表を“吹けば飛ぶ紙切れ”と称し、地上最強イレブンを間接的に否定したのも久遠であったため数人がなんとも形容しがたい複雑な表情になった。
「ご存知なら話は早いですね。私はネオジャパンの監督として、正式にイナズマジャパンに試合を申し込みます!そしてネオジャパンが勝ったときは、」
日本代表の座をいただきます。その言葉に、久遠の背後から成り行きを見守っていたイナズマジャパン全員が驚嘆する。「そんか無茶苦茶な!」土方が声を上げた。
「私たちの挑戦、受けていただけますか」
どれだけ円堂たちが渋ったところで最終的に判断を下すのは監督である久遠だ。全員が不安げな表情で久遠が口を開くのを待つ。
「いいでしょう」
「「「「!!!」」」」
砂木沼はにいっと口角を上げ、不敵に笑った。
「これは大変なことになりましたあーっ!練習試合が一転、日本代表を賭けた戦いに!!果たして、この試合に勝利して日本代表の座を勝ち取るのはイナズマジャパンか!?瞳子監督率いるネオジャパンか!?」
スターティングメンバーが発表され、その11人がフィールドに出ていくと同時にどこからともなく現れた角馬が実況を始める。角馬君については何も言わないんだな…と水城はベンチに座りながら久遠の背中を一瞥した。
「まさか瞳子監督のチームと試合をすることになるとはな…」
姉さんは何を考えているんだ…?鬼道の言葉を耳にしながら基山は内心呟く。ネオジャパンのベンチを見るも瞳子は変わらず凛と佇んでおり、その思惑を測ることは叶わなかった。
「だが、やると決まった以上全力でやるだけだ」
鬼道と豪炎寺は顔を見合わせ相手陣へと目を向ける。その直後、思わず目を見張った。
「デザームがミッドフィルダー…!?」
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bizyu(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！これからまた読み直そうと思います！ご自身のペースで更新してくださると嬉しいです(◍•ᴗ•◍) (12月28日 21時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とても面白かっです！！続きが気になりすぎて夜しか眠れません。更新よろしくお願いします (12月15日 18時) (レス) id: 51c9a307dd (このIDを非表示/違反報告)
サカナ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！思わず一気見しちゃいました笑更新楽しみにしてます！ (10月29日 22時) (レス) @page29 id: ff0b9e3173 (このIDを非表示/違反報告)
テオ - とても面白かったです！続きが気になります！！また書いてくれるのを楽しみにまっています！ (8月31日 9時) (レス) @page29 id: 715df6a9c3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - またまた戻って来てしまいました……！イナズマイレブン熱はいつになっても冷めないようです笑何度読んでも面白くて最高です！ (8月21日 19時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不二市
| 作成日時：2019年1月7日 3時
