検索窓
今日:12 hit、昨日:49 hit、合計:393,022 hit

45話 ページ45

「いよいよ試合開始です!!」


甲高い笛の音を合図に、イナズマジャパンからのキックオフで試合が始まった。豪炎寺から吹雪、吹雪から基山にボールが渡るとドリブルで果敢に攻め上がっていく。


「なに…!?」

「鬼道君!!」


ザックに強烈なスライディングを仕掛けられバランスを崩すも、すぐに体勢を立て直し突破した基山。次にパスを受けた鬼道も相手の激しいチャージを押し返し豪炎寺にボールを送った。


「さすが我がイナズマジャパン、素晴らしいチームプレーです!」

「それに当たり負けしてないわ…!」


デザートライオンを翻弄し颯爽と相手陣営に切り込んでいく彼らに、ベンチで目金と秋が感嘆の声を上げる。


「しかしデザートライオンは…ラフなプレーが目立ちますね…」


それだけが気がかりだと言うように、目金は今さっき基山と鬼道が突破したザックとメッサーを一瞥する。変わらず後ろ手を組む久遠も目で追い、戦況を見守っていた。


「これ以上進ませるな!」

「「おう!!」」

「吹雪!」


ビヨンの指示でジャメルとムサがボールを奪いにいくが、豪炎寺は2人を十分に引き付けた後吹雪にボールを繋ぐ。


「はあっ!!ウルフレジェンドォッ!!!」


「させるか!!」シュートの前に躍り出て腹で受け止めるも、その威力に耐えきれず跳ね除けられてしまうビヨン。しかし勢いは随分と削られたようで、ナセルにパンチングで弾かれボールはラインの外へ転がっていった。


「良いぞ吹雪!その調子だ!!」

「うん!!」


ゴールから声を飛ばして鼓舞する円堂に反応を返した吹雪は次にベンチ、正確にはベンチに座る水城の方に顔を向ける。気付いた水城が表情を和らげぐっと両手で拳を作ると、吹雪も頬を緩ませ腰の横で同じように拳を作った。仲良いなあ。そう心の中で呟いたのは密かに一連の流れを見ていた虎丸である。


「…ふ、」


コーナーアークにボールをセットすると短く息を吐き出し2回軽くジャンプする風丸。この得点の好機、逃すわけにはいかない。風丸は鋭くゴールを睨み付けると、薄藍の髪を揺らし走りだした。


「これが俺の…新必殺技だ!!」

46話→←44話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (546 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
928人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , 世界への挑戦!! , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:不二市 | 作成日時:2018年7月6日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。