177話 ページ32
「エイリア学園を倒すためなら、俺たちはどこまでだって強くなってみせる!」
「…良いね。俺も見てみたいな、地上最強のチームを」
「…本当に思っているのか?」
険しい表情でそう尋ねた円堂の問いには答えず、一瞬表情を強張らせてから「じゃあ、またね」と言って、撤退準備が完了したダイヤモンドダストに歩み寄っていった。
「円堂守…次は必ず、君たちを倒す…!!」
青と黒のサッカーボールが輝く中、ガゼルが刺すような視線で円堂たち雷門イレブンを見つめ言う。グランとバーンもダイヤモンドダストに混じり、そして白く眩い光と共に姿を消した。
「次か…。俺たちも、もっと強く…」
正義の鉄拳が破られたまま次の試合には臨めない。もっとレベルアップしなければ、と円堂が自身の手を見つめ呟く。そしてその様子を瞳子は見つめていた。一つの決意を胸にして。
「一緒に戦ってくれるんだな!」
「ああ、よろしく!」
時間は進みフットボールフロンティアスタジアムの外。正式にアフロディのイナズマキャラバンへの参加が認められた。
「歓迎するわ」
「感謝します、監督。失礼ながら、今の雷門には決定力が不足していますからね」
「言ってくれるじゃないか」
「君たちの強さはこんなものではないはずだよ。僕は、君たちを勝利に導く力になりたいと思っているんだ」
「さっきは勝てなかったけどね!」と
「よおし!エイリア学園を完全にやっつけるまで、頑張るぜ!!」
「「「「おおおおっ!!」」」」
「円堂君」
「はいっ?」
瞳子が拳を突き上げた円堂を呼ぶ。返事をして振り向いた円堂だが、瞳子は円堂の顔を見つめるだけ。円堂が頭の上に疑問符を量産していく。自分の中で何かが
「貴方には、ゴールキーパーを辞めてもらうわ」
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作者名:不二市 | 作成日時:2018年4月23日 23時