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133話 ページ36

「一之瀬!」

「16ビート!」


試合再開。円堂から鬼道にボールが渡り、一之瀬にパスを出そうとしたところで音村の指示が飛ぶ。だがそこは鬼道、タイミングを絶妙にずらして渡具知を(かわ)した。次にボールが渡った一之瀬も上手くタイミングをずらし赤嶺を突破する。順応し始めた雷門イレブンに音村が目を見開き、そして思案した。


「いけ一青ー!」

『はーい!アクアトルネード、改っ!!』


一之瀬が水城にボールを送る。そして打ち込んだアクアトルネードは知らぬ間にレベルアップしており、円堂が「いつの間に!?」と声を上げた。陽花戸中との試合ではゴールを決めたとはいえ、やはりデザームに止められたのは相当悔しかったらしく隠れて特訓していたようだ。回転速度と威力の増したその技は首里のちゃぶだいがえしを見事にぶち破り、勢いよくゴールに突き刺さった。


「ゴ───ル!!雷門先制!ついに均衡が破られましたあっ!!」

「一青ナイスシュート!!」

「「「「いえ───い!!」」」」

「えっ」

『あはははは』


円堂が声をかけるも、水城は何故か宜保に肩車されそのまま走り回られていた。水城が右手を握り拳にし高く上げて円堂に返す。楽しそうだ。「点取られてもいえーいなんだ…」「というか一青さん肩車されてますよ…」マネージャー陣が苦笑いをこぼしたところで、ちょうど前半終了のホイッスルが鳴った。


「皆さんやりましたね、先制点ですよ!」

「ああ!でも大海原もやるよな!さすが、フットボールフロンティア地区予選決勝にいっただけのことはあるぜ!」

「ナイスシュートだったな一青。いつの間にアクアトルネードをレベルアップさせたんだ?」

『ここに来てからだよ。鬼道君も音村君のやってたこと分かるなんて凄いね。私も聞こえたけど、何をやってるかなんて分かんなかったよ』


マネージャーたちからドリンクとタオルを受け取った雷門イレブン。最初はハラハラとする試合展開だったものの、先制点を取れたことに嬉しそうな春奈。宜保と手を振り合いながらベンチに戻ってきた水城に鬼道は尋ねて、そして答えた水城は鬼道を讃えた。


「…なあ池宮城、ドリブルってどうやって取るんだ…?」


所変わり大海原のベンチ。前半ボールを全く奪えなかった綱海は渡具知たちと話していた池宮城に尋ねるも「どうしたんすか綱海さん、そんなマジな顔して…。お腹でも痛いんすか…?」と心配された。

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設定タグ:イナズマイレブン , 脅威の侵略者 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:不二市 | 作成日時:2018年4月9日 0時

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