【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス III (ページ25)

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122話ページ25

「エイリア学園、プロミネンスのキャプテンだ」

「プロミネンス…!?」

『まだチームがあるの…?』

バーンが自らの正体を明かす。そしてまた新しいチームの登場に雷門イレブンは愕然とした。

「グランよお!こいつらはジェミニストームを倒した。イプシロンとも引き分けた!お前らとやった後、まだまだ強くなるかもしれねえ。だからどれだけ面白い奴らか近くで見てやろうと思った。

俺は俺のやりたいようにやる。もし俺らの邪魔になるようなら、潰すぜ。お前より先になあ!!」

給水塔の上のグランと会話するバーン。もはや雷門イレブンは無視されている、と思いきや円堂を指差し潰す発言。その瞬間、グランが給水塔から勢いよく飛び降りてきた。着地の衝撃で砂埃が立ち咄嗟に腕で顔を覆う。

「潰す、と言ったね?それは得策じゃない。強い奴は俺たちの仲間にしてもいい、違うか」

「仲間?こんな奴らをか?」

バーンとグランがボールを中心にして対峙する。「仲間だって…?」と驚く円堂を一瞥したグラン。

「教えてやろうか?豪炎寺って奴もなあ」

「お喋りが過ぎるぞ…!」

「お前に言われたかねえな…!」

豪炎寺が、なんだ。バーンが何か言いかけたところでグランが遮る。それに顔を顰(しか)めたバーン。次の瞬間同時に走りだし、間のボールを蹴り込むと辺りは眩い光に包まれ、次に目を開けるとそこにバーンとグランの姿はなかった。

「まだ他にいたなんて…」

「ジェネシスが最後じゃなかったのか…」

「話の内容からすると、ジェネシスと同格のチームのようだが…」

「ああ。エイリア学園には、いったいどれだけのチームがあるのか…」

「まだまだ、戦っていかなきゃいけないんスねえ…」

「風丸さん、さっさと撤退して良かったかもね…」

「木暮君!!」

先程の話を冷静に振り返り、そして理解したところで全員が俯く。ジェミニストーム、イプシロン、ジェネシス、そして新たにプロミネンス。あれだけ強かったジェネシス、それと同格のチームがあったのだ。木暮が先日離脱してしまった風丸のことを呟き、春奈が咎めた。

『…南雲君、バーンさんは噂の炎のストライカーじゃなかったんだよね?じゃあ他にちゃんと炎のストライカーはいるわけだ』

「!そうだな、また一から出直しだ!聞き込みを続けるぞ!」

「今度こそ炎のストライカーを見つけようぜ!」

「「「おーっ!」」」

気を取り直した雷門イレブン。その様子を木陰から見つめる、フードを目深に被った少年が1人。