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46話 ページ46

「皆見えてきたぞ!稲妻町だ!」

「戻ってきたなあ!」

「ああ!」


なんだかんだあったが、ひとまず当初の予定どおり稲妻町に戻ってきた。稲妻町のシンボル、イナズママークが付いた鉄塔が見えたところで運転手の古株がちらりと後ろを見て呼びかける。


「久しぶりっス〜!」

「「「うん!」」」

「なんか、懐かしい感じがするでヤンス〜!」

「「「うん!!」」」


今にも泣き出しそうな壁山と栗松の言葉に共感する稲妻町出身のメンバー。他県のメンバーおいてけぼりである。


「なになに皆感動しちゃって?」

「へへっほら、あの鉄塔!見えるだろ?」


どこにそんな感動する要素があるのだろうと他県のメンバーである塔子が周りを見回しながら言うと、後ろから円堂が顔を出して外に見える鉄塔を指差した。


「あれが稲妻町のシンボルなんだ!」

「へえー!」

『まさに稲妻町って感じだね』

「イナズマだもんな」


同じく他県メンバーである水城が鉄塔を見て言う。40年前のイナズマイレブンの活躍を記念にイナズママークが取り付けられたらしい。


「イプシロンとの次の試合まで1週間だ!皆、バッチリ調整してレベルアップしようぜ!」

「「「「おーっ!!」」」」


盛り上がる中染岡が右足を押さえて、雰囲気を壊さないよう声を潜めて痛みに耐える。隣の吹雪は心配そうに見るが「こんな怪我3日で治る。試合までには余裕で復活だぜ!」と染岡は無理矢理笑った。吹雪の表情は晴れないまま。そして瞳子も、憂色の濃い表情をして肘をつき外を眺めていた。


「古株さん!停めてください!」


河川敷。ここの橋にもイナズママークは取り付けられており、稲妻町はイナズマの主張が随分と激しい。それはそうとして、フットボールフロンティアが開催されていた時期、雷門イレブンが学校以外の練習場所として使用していたグラウンドがある。そこには二つの人影。一つは見覚えがある。それに気付いた円堂が声を上げたことにより、イナズマキャラバンは土手に一旦停車した。


「ダークトルネード…!」


豪炎寺のファイアトルネードとも水城のアクアトルネードとも違うその技は、御影専農中のゴールキーパー杉森の守るゴールに吸い込まれていった。それを見ていた円堂が「今のシュートすげえ!」とキャラバンを出ていき風丸もそれを追いかける。あまり大人数で行ってもあれなので、他は窓越しに見るだけにしておいた。

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設定タグ:イナズマイレブン , 脅威の侵略者 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:不二市 | 作成日時:2017年9月20日 9時

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