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22話 ページ22

「3分だなんて…」

「それだけ私たちに対して本気なのよ…」


秋と夏未が顔を(しか)めながら言う。『嬉しいのか嬉しくないのか微妙だな』と水城も口には出さず心の中で呟いた。


「ええ。でも漫遊寺戦の6分間で、イプシロンがどんな戦い方をするかは掴めたわ。

ジェミニストームはスピードで押してくるチームだった。それに比べて漫遊寺中との試合で見せたイプシロンの戦いは、的確にフォワードを封じて相手の攻撃を削いでくる。漫遊寺が敗れたのは、満足なプレーをさせてもらえなかったから」


瞳子がフィールドを見て腕を組みながら言う。それに驚くベンチ陣。あの6分間だけでそこまで分析できたのだ。やはり響木に代わり監督を任されるほどの技量はある。何故それを選手の前で披露しないのか(はなは)だ疑問ではあるが。


「はいお待たせいたしました!!」

「角馬君!」

「漫遊寺戦のときは来なかったのに…」

「小生、雷門中の一員として雷門の試合を余さずお伝えすることを信条としております!悪しからず!漫遊寺中の皆さん!!」

「は、はあ…どうぞお気遣いなく…」


と、ここで雷門サッカー部の試合を本当に最初から実況してきた角馬圭太がやってきた。所属は将棋部であるが、今は雷門サッカー部の試合を実況をするためだけに自転車で全国を駆けている模様。もうキャラバンに乗せてもいいのではないだろうか。


『夏未ちゃん夏未ちゃん、どなた?』

「ああ、一青さんは今日初めて会うものね。彼は角馬君。うちの生徒で、毎試合現れてはベンチで実況と解説をしてくれるのよ」

『あ、テレビでも聞こえてた声って彼だったんだね』

「ややっ!これはこれは水城一青さんではありませんか!!噂はかねがね聞いておりました!!ご紹介に与りました角馬圭太でございます!!よろしくお願いいたします!!」

『こちらこそよろしくお願いしますー』


挨拶を返しながら『よく通る声だな』と思った水城だった。


「それでは!雷門中 対 エイリア学園ファーストランクチームイプシロン!!雷門イレブンの攻撃より、スタートですっ!!!!」

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:不二市 | 作成日時:2017年9月20日 9時

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