一匹狼。2 【Shota.W】 (ページ5)

今日:24 hit、昨日:42 hit、合計:712,181 hit

54. ページ5

.

.

｢改めて見るとすごいね…笑｣

朱里｢でもみんな似合ってるー！これは売れそう｣

着替えて大集合したうちのクラス。

もうどこのメイドカフェかってくらい笑

でも男子も女子も似合ってるし、

赤いエプロンに身を包んだ宮舘くんは、

写真撮って、という声に笑顔で応えている。

田中｢なんか俺らより舘さんの方が人気じゃね？｣

朱里｢そりゃあ去年から優男で有名だしね｣

松村｢俺ら無名だろそもそも笑｣

田中くんはともかく松村くんは相当な人気だと思う
んだけど…。

そして、その輪の中に黙って立っている渡辺くん。

｢ …渡辺くん大丈夫？笑｣

なんか表情が…うつろ笑

渡辺｢っえ、あ、うん…ちょっと……憂鬱｣

｢もう諦めるしかないけどね笑｣

でも執事姿すごい様になってるんだけどな。

その気になればファンもできそう。

｢いろんな人が来てくれるといいね！｣

渡辺｢俺はただ照たちが来ないでくれれば…笑｣

ああ………笑

でも、みんな来そうだなぁ……。

深澤くんも佐久間くんも岩本くんも、

『絶対翔太の執事姿を写真に収める』みたいな事

言ってたし。

｢からかわれる？笑｣

渡辺｢ ……多分｣

渡辺くんって、何も考えてなさそうで意外と苦労し
てるのかな笑

ーーーーー

田中｢よし！じゃあ本番の明日と明後日！

全員で楽しんで頑張りましょう！！｣

朱里｢うん！やる事やったし、

あとは恥ずかしがらずに堂々とするだけ！｣

リーダー2人のその声にみんな頷く。

さすがの渡辺くんも、もう諦めたみたい。

田中｢じゃー解散！｣

｢｢お疲れ様でしたーー！｣｣

その一言でみんな更衣室に急ぐ。

文化祭で部活の出し物もする人もいるみたいだ。

私も更衣を済ませ、部活の朱里と別れて玄関へ。

靴を履き替えていると、

？｢あ、…若林さん｣

と呼ばれた。

声のした方を向くと、

｢？あ、渡辺くん！｣

心なしかちょっと顔の赤い彼がいた。