一匹狼。2 【Shota.W】 (ページ12)

今日:13 hit、昨日:42 hit、合計:712,170 hit

61. ページ12

.

.

ラウール｢やっと会えた～｣

突然やってきた彼は相変わらずの可愛らしさで

ジュースをオーダーし、私をニコニコと見つめる。

｢ …え、ほんとにラウール？｣

ラウール｢ええっ俺そんなに変わった？｣

｢ほら呼び方も！

昔は僕だったのに、今は俺になってるとことか｣

ラウール｢そこはほら、変わるじゃん｣

｢それもそうか… ｣

改めて紹介すると、彼はラウール。

ベネズエラと日本のハーフで、

ちっちゃい時、家が隣同士で仲良しだった子。

私の一個下…つまり、今は高校1年生だ。

…しかも。

｢ …ラウ、東高なの？｣

着てる制服は、さっき話題になった東高校のもの。

ていうか朱里が言ってた東高の人達って…

ラウール｢そう、俺合格したんだよ！すごくない？

で、Aちゃんがここに通ってるって聞いてたし、

ちょうど文化祭やってたから高校の友達と来たの｣

…なるほど、この子たちか。

あのラウが、東高の生徒だなんてビックリだ。

しかも身長めちゃくちゃ伸びてるし。

朱里｢え、なに、Aの弟的存在みたいな？｣

ラウール｢はい！僕のお姉ちゃんみたいな感じです｣

｢ …そういうとこは変わんないね笑｣

ほんと、大天使って感じ。

幼稚園の頃とか超可愛かったんだから。

しかも私以外の人の前では僕呼びするあたり、

ちょっとあざとい。笑

ラウール｢にしてもAちゃん、

メイド可愛いね！似合ってる！｣

｢え、いいよそういうの言わなくて笑｣

ラウール｢えーなんで！めっちゃ可愛いじゃん！｣

朱里｢そうだよ自信持ちなよ！｣

なぜか朱里まで参戦。

それにラウは昔から私のこと過大評価するから…。

｢ていうか言ってくれれば案内したのに｣

ラウール｢だってびっくりさせたかったんだもん。

久しぶりにぎゅーもしたかったし！｣

｢～～っ可愛い… ｣

ほんと、とんでもない子に育ったなぁ笑