一匹狼。【Shota.W】 (ページ24)

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｢いやこれ入れないって…｣

迷うことなく控え室まで行けたはいいものの。

中から楽しそうな声が聞こえるからちょっとは安心できたはいいものの。

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入りづらい。

だって私、部外者だもん…！笑

ていうか控え室って、

関係ない人入っちゃダメじゃないっけ…!?

ぐるぐる考えた結果、

｢ここに置いて帰るか……？｣

ドアノブに紙袋ごと引っ掛けておこうかなと思い始めた。

これならみんなの邪魔しないし、

多分気づいてもらえるし。

｢うんそうしよう｣

ごめん朱里。

私には勇気がありませんでした…笑

心の中で朱里に手を合わせつつ、

紙袋をドアノブに引っ掛けたとき。

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？｢いやそれはいじらんといてくださいよー笑｣

ガチャッ

｢えっ｣

ゴツンッ！！

ドアが開いて、

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私のおでこを、直撃。

｢～～っ！｣

しかもまあまあの痛さ。

？｢うわぁぁぁあすいません！！！｣

ドアを開けたであろう人物がすごい声を出す。

｢…や、大丈夫ですよ…！｣

とは言ったけど、

痛い……笑

すると、

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？｢康二どうした？

…えっ若林さん？｣

うわぁぁぁあすいません、という大声を聞いて

ドアから顔を出したのは……

｢…あ、岩本くん｣

？｢えっ照くんのお知り合い…？｣

ドアを開けた人があわあわと岩本くんを見上げる。

岩本｢………とりあえず、中入って笑｣

この短時間で状況を掴んだらしい岩本くんはそう言った。

そしてその声に促されるまま、中に入った。

第一印象としては、

意外と狭いな、って感じ。

中に人が結構いるからなのかもしれないけど。

？｢康二なんかめっちゃ謝ってなかった？｣

ドアを開けた人は、康二という人らしい。

…何年生だろう。

岩本｢若林さんのおでこにドアぶつけてんの｣

岩本くんの説明に、

『ちゃいますわざとじゃないんですー！！！』

と弁解する康二さん。

すると急に

？｢…え、若林さん！？！？｣

｢は、はい！？｣

ちょっと小柄な人が立ち上がって私をまじまじと見つめる。

…どっかで会ったっけ、この人…？