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30話 ページ32

『今日のAちゃん、機嫌いいね』

朝、仕事に行けばみんなはサボったことを攻めることなく、私にそう声をかけてくれた。


「あ、そうですか?笑
昨日はすみませんでした。飛び出して行っちゃって。」

私がそう謝れば、みんなは

『いーよいーよ笑』とか
『あれは飛び出してもねぇ笑』とか

私をかばうようなことを言ってくれて


「じゃあ、私をクビになりませんか…?」

恐る恐るそう聞けば

『なるわけないでしょ!ほら仕事しなさい笑』

そう言って去っていったみんな。

本当にいい仲間を持った。

「よし!昨日の分も頑張ろ!!」

声に出して決意を表せばやる気が湧いてきて
みんなのほうへ走っていこうとしたのだけど

何故か後ろにぐいっと引っ張られて
ポスンと誰かの腕の中に収まる


「ねぇ、ヌナ…。」

その腕は私が大好きで何よりも待ち望んでいたもので。

「…どうしたの?ドンヘくん」

「昨日…」

自信のなさそうな声で聞いてくるドンヘくん。

「…メッセージありがとう、嬉しかった。」

「俺が言いたいのはそのことじゃ…」

「いいの!メッセージ嬉しかったから。私はそれだけで十分なの。だから、もういいよ」

そう言って私はドンヘくんの腕からさっと抜けて
ドンへくんの顔をしっかりと見てもう一度言う

「ありがとう。すごく嬉しかった!私も、私もね。」

少し言うのは照れくさくて、恥ずかしいけど

『ヌナの悲しむ顔なんて、こんごみれないようにしてあげる。』

そう言ってヒョクチェがドンヘくんと話してくれたんだもん。

私は幸せだし、すごく嬉しかったから
私に出来る精一杯の笑顔で

「私も、ドンヘくんのこと愛してる。」


そう言って私はみんなが向かった方へと走っていった。


私からあなたへの精一杯の愛情表現。



私は言ってすぐ逃げてしまったけど





ちゃんと、伝わってるといいな。

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作者名:ありんこ | 作成日時:2015年12月11日 17時

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