27話 DHside ページ29
「ああああああああああ！！！！」
「なんだよ！ドンへうるさい！！」
布団の中からギロりと睨むヒョクなんて今は怖くないからな！←
「どうしよう！今何時！？」
そう聞けばヒョクはもぞもぞと動きケータイをちらっと見る
「んー11時半…」
「どうしよう！どうしよう！ヒョク〜涙」
「もう！なんだよー！なにがどうしようなの！？」
「今日、記念日だった…泣」
「はぁ！？何してんだお前！！あ、そいえばヌナもそんなこと言ってたような…。」
だいの男が二人して顔を青ざめさせて慌て始める。
「おおおお、おい！！お前はやくメッセージ送れよ！！仲直りどころじゃなくなるぞ！！」
「でででで、でも！！き、き、キス！見られちゃった日に！？」
「お前記念日に何してんだよ！てかとりあえず落ち着け！」
特に何もしてないのにはぁはぁと息切れしながら話し合いを続ける。
「とりあえず、メッセージは送れ。」
「え、でも…」
「ヌナ絶対待ってるから！！」
「あ、はい…。」
ヒョクの顔が迫力ありすぎて怖くて何も言えなかった←
なんて書けばいいのかわからなくて
よく良く考えたらとゃんとメッセージを送るのは初めてかもしれない。
よーく悩んだ末にできた文章
「ん、いんじゃね？お前らしいよ笑」
ヒョクも褒めてくれたからきっと大丈夫。
チラリとケータイの時計を見ればあと3分で日付が変わる。
どれだけ悩んでたんだ…笑
許してもらえるかなんて、今は少しだけ忘れよう。
自分で勝手にメッセージを書いて送る、ただの自己満足な行動だけど
こんな最低な俺だけど…
「ヌナ、愛してる…」
そう言って送ったメッセージは、ヌナにきちんと届くだろうか。
俺がメッセージを送れば、視界のすみっこでヒョクが満足そうに笑っていて
「ありがとう、ヒョク…」
「ん。伝わるといいな。ほら、早くねるぞ」
「うん、おやすみ、ヒョク」
「おやすみ、ドンへ。」
少しだけ、少しだけだけど、昔のような気持ちに戻れた、そんな
4ヶ月目の記念日。
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作者名：ありんこ | 作成日時：2015年12月11日 17時
