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触れ合いたい #2 ページ24

「……て死……せに……」
「え?」
「私を置いて、死んでいくくせに……っ! 簡単にそんなこと言わないでよ……っ!」

堪え切れず、シャルに思いの丈をぶつけてしまう。こうなってしまうともう駄目だ。捻った蛇口の様に言葉が溢れてくる。

「私みたいに、何百年と生きれないシャルがどうやって私と生きていくのよ……っ! 死と隣り合わせの仕事して……そんなシャルがどうやって私と……っ」

目からは止まらない涙。一度開いた口も止まらない。

「そうだよ、私はシャルが好きだよ。誰よりも何よりも一番大切だよ! でもシャルを失ったら私、その先どうやって生きていくの? 何を糧にすればいい? シャルはシャルと同じスピードで生きていける人と一緒になればいい……っ」

乱暴に布団を捲りベッドを降り、その場を離れようとする私の腕を、シャルが勢いよく掴む。

「他にも言いたい事、まだまだあるんじゃない?」
「……っ、だったら幻影旅団なんて辞めて、私を安心させてよ。二人で喫茶店でも開いて、のんびり生きて行こうよ。そうしてシャルの寿命が来たら、それなら私、きっと寂しくない……こんな……っ、いつ死ぬか分からない、どのお見送りが最後になるか分からない仕事なんて辞めて……っ」

私の言葉を遮る事なく真剣に聞いてくれるシャル。

「なんで私なのよ……シャルが私を見つけなければ、出会わなければこんな苦しい気持ち知らずに済んだのに。なんで、なんで死ねないのが私で、シャルには寿命があるのよ……っ」

いつの間に抱き締められていて、シャルの胸板を力任せに叩く。それでもシャルは何も言わずに話を聞いてくれる。
その姿にも段々と腹が立ってくる。

「なんで黙ってるの、なんで何も言わないの、私がどれだけ苦し……っ」

ふ、と唇に当たる柔らかい、なにか。
それがシャルの唇だと理解するのに数秒かかった。

「っ……、ふ…っ」

軽く触れるだけだった唇は、徐々に私の唇を貪るように触れる。

「シャ……っ、……苦し………」

呼吸も出来ない程甘く激しい口付けに、私は窒息寸前になる。

.

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作者名:咲月 | 作成日時:2020年1月8日 0時

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