おかん、あんな？

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「あーあ、もう1日だけやってー。」









次の日、





検査の結果によっては退院できるはずだったのですが、









「さんそのーどが上がらんねんてー。
ちゃんとその鼻のやつ吸ってる？笑」









血中酸素濃度以外にも何かしらでいろいろ引っかかり、





その年のクリスマスは、

病室で過ごすことが決定してしまいました。









「淳太くんショックやろなー。笑
えっ！チキンは！？ って、あ、身体起こす？
あの人、ああ見えて、クリスマスガチ勢やから。笑」









ベッドを起こし、大毅の身体も起こしてあげて。





そして、その身体を横から羽交い締めに。笑









「嫌がらんといてよー、おかんの抱っこ。笑
こうしないとあなた滑り落ちるやろ？笑」









ベッドのようにツルツルな上、

椅子ほど背もたれが上がらないところでは、

もう、座っていることができなかった、大毅。





腹筋が弱くなっちゃって、滑り落ちるんです。





初めはびっくりしましたけど、

滑り落ちてんの見るのも面白かったんですよ？笑









「まぁ、クリスマスやけどおかんとゆっくりしよ？
学校ももうすぐ卒業やし、
3学期もまた元気に行かなあかんやろ？」









そう次の日にこそは退院できるよう、

クリスマスという日やけど、

大毅とゆっくりして1日を終えようとしていたのですが、









「「Merry Christmas!!」」









夕方近くなって、

なんと2人がチキンとケーキを持って登場。笑









「うわぁっ！！ びっくりしたぁ、」









100均で買ってん！っていう、

小ちゃなツリーも持ってきて。





ほんまにびっくりしました。

大毅は私の声でびっくりしてましたが。笑









「そんなん持ち込んでええのっ？」

「ええんちゃう？ なぁ、おとん？」

「クリスマス2人って悲しいからなぁ、
そしたら行こか！ってなって。笑
おぉ大毅！ お前、大丈夫か？」









旦那の声に1回は聞き返すも、

大丈夫、って言った、大毅。





ほら、ゆっくりやし蚊の鳴くような声でしたが、

まだ全然話せてたんですよ？









「…まぁ、ええや！
よし！ 家族そろったことやし！ パーッとしよう！」









そこから、病室でいろいろ食べて、ツリー置いて、

ちょっとお酒も飲んで、もう病院忘れて騒いで。笑





看護師さんにはちょっと怒られましたが、

桐山先生には、めっちゃ羨ましがられました。





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