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病室に入れなかったのには、
もう1つ理由がありました。
「…ちょっと待ってくださいっ、だって、だいきは、
まだ話せますし、指だって全然動きますっ、」
リハビリの終了宣告をされたからです。
「…まだ大丈夫ですっ、
あの子、�霤弔気鵑�らの宿題もちゃんとしますし、
できることを探して努力する子なんです、だからっ、」
それでも、断言されました。
大毅の身体は、もうリハビリできる箇所がない、と。
それは、
18歳という彼の、
輝かしい手が、足が、声が、
完全に機能を失ったと、認定された瞬間でした。
「………ふぅ、よしっ、」
そうであっても、
病室のドアの前にずっといては、不審者そのものです。
1人、小さく意気込んで、病室の中に入った時には、
もうすでに、大毅は目覚めていました。
「…あ、起きてる。」
ぱっちり二重の目を、ぱちぱちさせて。
余計にスイッチが入りました。
いつものおかんスイッチです。
「だいきー。 おーい、大丈夫かー？」
病室内にある丸椅子を引き寄せ、
そこに座って、大毅に話しかける。
それで私に気づいたら、
ゆっくり私の方に首を動かして、
なんやら、悲しげな顔をしてました。笑
「なに、その顔。笑
あー、またごめん、とか思ってるやろー？
それより、だいじょーぶなん？ 苦しくないー？」
胸をトントンと叩きながら、
聞き直すと、これまたゆっくりですが、
こくりと頷き、ふわりと花咲く笑顔。
鼻に酸素つけてたくせに。笑
まぁ、こっちもビジュアルええの産んでるつもりやから、
酸素も似合ってたけどね。笑
「今日は、おかんが久々に隣のベッドやぞー？
だいきくん、喜べよ？」
その日は、そのまま病室に泊まりました。
簡易ベッドを用意してもらって、
そこにちっちゃくなりながら寝て。
隣のベッドなんて、沖縄旅行以来でした。
それもこの時から数えれば2年も前。
なんかめっちゃ久々な気がしました。
「…おやすみ。」
それは、その間に、
ほんまにいろんなことがあったからやと思います。
と同時に、大毅にもいろんな変化があって。
それでも、変わらずこうやって横で眠れてることに、
少なからず私は、幸せを感じていました。
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
