46. ページ46
.
…カキーンッ!!
気持ちのいいぐらいに響いた金属バッドの音と、
遠くに飛んで行ったボール。
奴は、昔から本番に強い男、
プラス、スーパー運のいい男でした。
「…うわ、ホームラン打ちよった。笑」
それにより、さらに歓声が増えるオーディエンス。
に比べ、私は笑ってました。笑
相変わらずやなぁ、なんて思って。
いいところを全部持っていくんです。
サッカー部の時もそうでしたが。笑
「あいつ、ほんますごいな。笑」
「ね? 運強すぎて怖いわ。笑」
よって、カウントは、5対3。
そこから、一気に流れがつきました。
「のんちゃん、すごかったね?」
結果は、5対6でギリギリ勝利。
結局望が出てきたのは、あの1回だけでしたが、
すごいいい活躍をしてたと思います。
親バカ抜きで。笑
「大毅も、前のめりになってたもんな。笑
椅子のベルト取れって言うてくるし。笑」
その日は、試合が終わってすぐに、
点滴を打ってもらいに行きました。
いざ病院に行ってみると、微熱もあったみたいで、
やっぱり連れて行かんかったら…と後悔したのですが、
「ぼくもその場面やったら連れて行ってますよ。笑
なぁ? 大毅、楽しかったやろ?」
先生にそう言われたら、
後悔したら大毅に申し訳ないな、と思うようになって。
同時に、旦那の決断を褒めたくなりました。
いや、褒めました。
褒めまくったらウザがられました。
しまいには、
やっぱ大毅のウザ絡みは、お前のDNAやからな?
とか言われて。
嬉しいくせに。笑
待合室でさらに絡んでやりました。笑
「いつもの頭痛と目眩を抑える薬に、
微熱と脱水気になったので、その点滴もしました。
安静にしといてくださいね?」
数十分して、先生に車椅子を押され、
私たちのもとに帰ってきた、大毅。
顔色も戻りつつあって、安心しました。
「おかんー!!」
そして、ちょうどいい具合に王子も登場。笑
相変わらず、病院にそぐわないデカイ声で。
もう、うるさい。笑
「だいきがね、のん、なかなかやるやんって。」
「え!まじで!? おとんおとん!」
「いたいなー、お前もウザいねん、ほんまにー。」
それ眺める大毅が1番嬉しそうだったのが、
その日は印象的でした。
.
2043人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか? どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (4月12日 23時) (レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ;_; もう涙止まりません! 更新頑張ってください! (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして!Twitter絡ませていただきます! (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉都香 x他1人 | 作成日時:2016年12月27日 20時