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そこから、2ヶ月。
「…へっ? まじで!?」
なんと、その騙されお守りが、
見事、力を発揮しました!笑
《…おおおおかんっ!? やばい! 番号あった!!》
受験結果を見に行った望からの電話。
もう、鼓膜破れるかと思うくらい、でっかい声で。笑
模試とかでもギリギリやったから、
本当に心配だったのですが、
その知らせが聞けて、ほんっとうに嬉しかったです。
「だいきー! のんちゃん受かったってー!!」
だから思わず、私が電話をしていたところまで、
自分で車椅子を漕いできてた大毅と手を取り、
「ほらっ! 大毅立って!」
「…あほ、か、笑」
はしゃいぎすぎて、そんなことまで言ってました。笑
「はぁーっ、でもよかったぁ…」
「…泣く、な、よっ。笑」
「だいきも泣いてるくせにぃー。」
そして、また日が経つこと、2ヶ月。
「…えっ、今、なんてっ、?」
ついに、
望のある秘密が、わかる時がきました。
「だーかーらー! 俺、やきゅーぶ入った!」
「…だって、お前、今までサッカーやったやんけっ、」
その構想期間は、1年。
それを含めて旦那も、もちろん私もびっくり。
だったのですが、
「…ふふっ。笑」
大毅は、全くもって違った反応をしていました。
「あー、やっぱ気づいてた?笑」
その言葉に、こくりと頷く。
「…ほら、のん、の、手。笑」
そう言われて、
私はやっと思い出しました。
「…練習、してたん?」
よく望がご飯を食べてた時とかによく目についてた、
手のつぶれたマメ、たくさんの擦り切り傷。
部活がないくせに洗濯に出されてた、
汚れまくったジャージ。
その上、これにヘアバンドしたらモテるねん!
って襟足まで伸ばしてたサッカー部ヘアも、
そういえば3年になってから短くしてたし。
「俺が、兄ちゃんの代わりに甲子園行く。
果たされへんかった夢、叶える。」
まっすぐ私を見つめる、ごっつい二重の目。
「……あほちゃうっ、ほんまっ、」
大毅が病気になってから、
望が急激にたくましくなりました。
それが1番感じられたのが、この日。
もう、めっちゃ泣きましたね。
ちなみに大毅も一緒に。
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか? どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ;_; もう涙止まりません! 更新頑張ってください! (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして!Twitter絡ませていただきます! (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉都香 x他1人 | 作成日時:2016年12月27日 20時