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「…えぇー！！ だいきがサッカー！？」
その日の夜ご飯のシチューを食べながら、
家中に響き渡る声でそう驚いた、望。
例え大毅の声が小さくなっても、話せなくなっても、
どうせこのデッカいのがうるさいから、
結局落ち着くことはないな、と思ったのを、
よく覚えています。
「なんか、電動車椅子のサッカーやねんて！
なぁ、だいき！……だいきー？」
「……んー？」
「サッカーの動画見たけどすごかったよなぁ！？」
「…そう、意外とねー。」
ちょうど季節的には、
セ・パ交流戦がテレビでやってた時。
完全に観戦専門になってしまってからは、
ソファー、もしくは、
自分で車椅子をテレビの前まで持って行って、
大毅は、よくその中継を見ていました。
もう誰にも邪魔させない、ってくらい集中して。笑
だから身体がウズウズして、サッカーでもなんでも、
スポーツをやってみたくなったのでしょう。
「あかんわ、絶対聞いてない、あれ。笑」
「しゃーないしゃーない。
俺もサッカーの試合とか見てたらあーなるもん。笑」
「せやなぁ。笑 まぁなにより、だいきにも、
新しくやってみたいって思うことができてよかったわ。」
「…うん、俺も嬉しい。」
そう言って、望はまたシチューを口へ。
ですが、そのシチューを乗せたスプーンを持つ、
望の手をよく見ると、
「…ん？」
どこか、違和感がありました。
「……なに？笑」
サッカー部であるはずの望の、
右手にも左手にも無数にある、傷やマメ。
「…それどうしたん？」
思わず気になって尋ねてみましたが、
「あー、俺最近、キーパーもやってんねん。」
まあ、その返事は大したことではありませんでした。
「消毒したろか？」
「んーん、自分でできるー。 よし、ごちそうさんっ！」
普通にご飯を食べ終わり、食器を流しに持ってってから、
やっぱ足りやんみたいで食パン片手に、大毅のもとへ。
「わっ、」
「わぁっ！！ っ、けほっけほっ、
びっくりしたぁ、お前ダルいって。笑」
「いぇーい！笑 …で、何対何？」
「ぜろぜろー。 まだ5回やから、わからんけど…」
そして、大毅の背中をさすりながら一緒に野球観戦。
こんなこともあったのに、
私は、望の秘密に全く気づいていませんでした。笑
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
