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22. ページ22

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「………っ、おかぁさっ、」









大毅が、私のことをお母さんと呼ぶ時。





それは決まって、何か大きな不安を抱えている時でした。









「…よしよし、大丈夫大丈夫。
おっ、と、ごめん、1回座ろっか?」









とりあえず、抱きしめて。

気持ちのまま、頭を撫でて。





そしたら思った以上に私の方に大毅の体重がかかり、

私はあっけなく、グラついてしまいました。





そのまま、支えられなくなって、

玄関の床の上に、2人でペタンと座り込む状態。





こんな息子1人もしっかり支えられないなんて。





自分が情けなかったです。









「よいっしょ、マサオ離すよ?
あ、手も血出てんね。あとで消毒しよっか?
ほんで足。 足は…こうしたほう方が楽?」









私の肩に顔を当ててしくしく泣きじゃくりながらも、

うんうん、と声には反応してくれる、大毅。





その足は、









もう、鉛のように動かなくなっていました。









「ってかここ寒ない? リビングの方があったかいよ?
…あ、もうちょっと? はいはい、
また動けるようになったら言うてくださーい。」









そんな中でも私は明るく、なるべく明るく、明るく。





背中をトントンと一定リズムに叩きながら、

ずーっと1人で喋って。





また望に、無理してる、って言われるな。





そう思いましたが、この時ばかりは、





明るくしていないと、

とてもその場にはいられませんでした。









「…落ち着いてきたね?」

「………ん、ぁっち、」

「あっち行く?」

「……ん、」

「…よっしゃ、じゃあ…とりあえずここ座ろっか?」









身体を支えて、マサオの助けと共に、

とりあえず、大毅を玄関の段差へ。





そこから転ばないよう後ろから手を添えれば、

壁を伝って上手に立ち上がった、大毅。





そしたら、なんか急に、

大毅がちっちゃい時のことが、

フラッシュバックするように思い出されました。





なんで今?って思うタイミング。





でも思い出されてきたものは仕方ありません。





初めて立った時、初めて歩いた時、

初めてお母さんって呼んでくれた時。





いつもこうやって背中を支えてきたけど、

その時はまだ、私は大毅の横で立膝をついていました。





なのに今は立っている私の頭のところに、彼の背中。





はぁ、大っきくなったんだなぁ。





この時はなぜか、ずっとそう思ってました。





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- 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか? どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ;_; もう涙止まりません! 更新頑張ってください! (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして!Twitter絡ませていただきます! (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉都香 x他1人 | 作成日時:2016年12月27日 20時

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