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｢……っていうのがあって、
こないだはそんな感じで、
私はもう頭の中がごちゃごちゃしてまして、｣
岩｢………｣
｢…あ、ひーくん？
すみません。話、長かったですよね？｣
…話し終えてひーくんが黙って、何かを
考えている様子なので
私は気になってひーくんの顔を
覗き込んでいると、
岩｢………いや、全然いいんだけどさ。
俺が話聞くけどって言ったし。｣
｢…あ、そ、そうですか？
なら、良かった。｣
私がちょっとホッとしていると、
岩｢……というか、まず、
Aちゃんに言いたいことあるっつーか、｣
｢え、はい？なんですか？｣
ん？何？
岩｢………Aちゃん、鈍すぎない？｣
｢…へ？｣
ひーくんが半ば呆れ顔で
そんなことを言ってきた。
……そういや、めぐにも
こないだそんなこと言われたっけな。
私が？マークを頭の中に
浮かべていると、
岩｢……うん。ごめんけどさ、
目黒にAちゃんからの
チョコ欲しいって言われた時点で
もう目黒ってAちゃんのこと
好きでしょ？｣
｢…え？いやいやいや！友達として私からの
チョコが欲しかったんだと思いますけど。｣
うん、そうそう！
岩｢……あ、うん。
それでさ、こないだ目黒に
結構なこと言われてるって
気づこうよ。｣
｢……結構なこと？
あ、た、確かにあれは
心臓に悪いですけど、
めぐは何事もなかったかのように
してましたし、｣
岩｢いやだから！
そりゃ好きな女の子の前だから
目黒はカッコつけたかっただけだって！｣
｢…え、ひ、ひーくん？｣
ひーくんが立ち上がって
結構な大声でそんなことを
言ったので思わず仰け反った。
岩｢……あ、ごめん。｣
｢…あ、いえいえ！
というか、ひーくんに
そんな大声出るんですね！はははっ！｣
と、私は普段見ない
ひーくんの姿がちょっと
面白くて、思わず笑ってしまった。
岩｢……いや、Aちゃん
笑い事じゃないんだけど。
……ま、でも良かった。
元気出てきたっぽいね。｣
｢…え、あ。｣
…そういえば、私、さっきまで
泣きそうな顔してるとか
言われてたな。ひーくんに。
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年9月19日 20時
