言えなかった気持ち(黒)4 (ページ40)

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岩｢まじうまくない？このタピオカ。｣

｢…あ、は、はい！
本当に美味しいです！これ！｣

あの後、無事に公園に着いて
ベンチに座りながら
2人でタピオカを黙々と飲んでいた。

岩｢タピオカはタピオカの気持ちを
考えて飲むのが大事だからさ。｣

｢…へぇー。｣

…本当にひーくんタピオカのこと
好きだなんだな。
そう考えるぐらい。

私がのんびりそう思いながら
タピオカを飲んでいると、

岩｢…それで、Aちゃんも
人のこと考えすぎなところあるなーって
思ってさ。｣

｢へ？｣

私が？そんなことはないと思うけど…

タピオカを飲みながら
そうアホみたいな返事を私がしていると、

岩｢…まずさ、Aちゃんって
目黒のこと好きだよね？｣

｢あー、はい。
………………って、え！？？？ゴホゴホッ！！
な、なんで分かって！？｣

岩｢ぷっ！大丈夫？｣

｢…は、はい。ありがとうございます…｣

ひーくんが笑いながら
はい、ティッシュ。と
私に渡す。

し、しまった！！！

ひーくんがコンビニ行く？みたいな
テンションで目黒のこと
好きだよね？とか聞くから
普通に返事をしてしまった！！

と、私が焦りながら今更、

｢…そ、その、好きというのは
と、友達として好きっていう意味で
その深い意味はないと言いますか、｣

岩｢い、いやもう無理だから。
訂正すんの。｣

｢……あ、い、いやー、｣

岩｢目黒のこと好きなんでしょ？｣

とひーくんが今度は笑わずに
私の目をしっかりと見つめて
そう言ってきたので私は、

｢……はい。…好きです。｣

本当のことを声を小さくしながらも
言った。

うぅ、恥ずかしいし、最悪だ…

岩｢ぷっ！素直でいいじゃん。
…でさ、まぁ目黒に言わないのも
そうなんだけど、
佐久間達にも目黒のこと
好きなこと言ってないのは
なんか理由でもあんの？｣

｢…え、｣

岩｢…なんかそんな気がして。｣

ひーくんがまた真剣そうに
私を見てそう言ってきた。

……なんで、そんなに
私のこと分かるんだろう？

でも、

｢………別に理由はないです。
ただ、まぁ、恥ずかしいというか
そんな単純な理由ってだけでですね、｣

私はははっ！と無理に笑いながらも
ひーくんにそう言った。