贈り物の理由【ギアッチョ】 ページ10
ギアッチョは突然ものをくれる。
「A」
「何？……わっ！」
飛んできた箱を慌てて掴み、ほっと息を吐いた。ラッピングされた綺麗な箱に、「なんだろう」と首を傾げる。
「やるよ」
「ありがとう……開けてみても？」
私は言葉にギアッチョは「好きにしろ」とぶっきらぼうに答えた。ラッピングを丁寧に解いた箱の中から覗いた瓶に、あっと声を上げる。
「香水？高かったんじゃ…」
中身を出して軽く匂いを嗅ぐと、ふと嗅ぎ覚えのある香りが鼻を掠めた。
「ンなしょうもねぇこと気にしてんじゃあねェよ！お前はこれでもつけてろ！！」
怒鳴るギアッチョに生返事を返して、私はおずおずと立ち上がり、ギアッチョに近寄った。
「あ？どうした？」
すん、と鼻を鳴らすとギアッチョの目がちょっと見開かれる。
「これ、ギアッチョとお揃い？」
私の言葉にギアッチョの顔が真っ赤になった。
「ンだよ！！悪ぃかよ！！」
「ううん。あなたと同じ香りがするなんてすごく気分がいい…」
「つけてみても？」と尋ねると、真っ赤な顔のままギアッチョは「好きにしろ」と答える。軽く首筋にふると、ふわりとギアッチョの香りが鼻を掠めた。
「…ありがとう。大切にする」
「馬鹿野郎、毎日使えってんだ！！」
「え…？でも、勿体ないし…」
少し赤いギアッチョと、男物の香水。考える間もなく彼が何故ここまで香水を付けさせたがるのかの答えは出た。
「…大丈夫よ、私はあなただけなんだから」
私の言葉にギアッチョの顔が赤くなる。
「は、はァ！！？」
どうやら考えていたことは当たっていたらしい。
(男避けに使え…って事でいいみたいね)
爽やかな香りとギアッチョの思いに微笑むと、ギアッチョは真っ赤な顔のままこっちを睨んだ。
「ッ…うるせぇよ！！お前みたいな女を愛してやれるのは俺くらいだってことくらい、俺が1番分かってるっつーの！！」
ギアッチョの言葉に今度は私の頬が熱くなった。
「…A？」
「…随分と熱烈な告白、してくれるのね」
私の言葉にギアッチョがアッと声を上げる。泳ぐ視線に私はまた微笑んだ。
「わ、笑ってんじゃねェよ…！！」
「ごめんなさい、でも…嬉しくて。」
思い返せば色んなものを貰ってきた。
その全てがギアッチョなりに私を想って選び、渡してくれた物なのだ。私は赤くなったギアッチョの頬を両手で包み込んだ。
「ありがとう、そして、愛してるわ、ギアッチョ」
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りと(プロフ) - ∴さて、どこへ行こうか。さん» リクエストありがとうございます！返品が遅くなってしまい、大変申し訳ありません<(_ _)>リクエストの方、承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で取り扱わせて頂きたいと思います(^^♪ (2021年8月23日 23時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ?さん» ？さん、リクエストへの返信が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせていただきますヽ(*^^*)ノ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モカさん» 返信がとても遅くなってしまい、申し訳ありません！リクエスト、承りました！ (2021年7月19日 22時) (レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
∴さて、どこへ行こうか。 - リクエストです。普段甘えない花京院典明の恋人(夢主)が甘える、という内容なのですがよろしいでしょうか？出来れば生存ifを希望します… (2020年11月6日 19時) (レス) id: a195df0bb5 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - リクエなのですが、露伴先生と病弱な夢主が恋人関係なのですがその病弱な夢主が意外にも悪徳的なスタンドを持っている事を知って何があったのかと聞くと泣きながら過去にあった親からの虐.待などを夢主が語っていき、その日は思う存分甘えされるみたいなのをください！ (2020年3月27日 16時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2019年1月9日 21時
