船長の話【バルトロメオ】 ページ33
私は麦わらの一味が大好きだ。
｢お誕生日おめでとう、船長！！｣
私の音頭と同時に、パンッとクラッカーが鳴った。赤や黄色の色鮮やかなリボンや切り紙が船室の中を舞う。
「おう！ありがとよ、お前ら！！」
元気な船長の笑顔にみんなも歓声をあげる。
｢はい、船長。プレゼント！｣
手渡したプレゼントは、麦わらのルフィを模したマスコット。元から手先が器用な事や芸術的センスのおかげで今回のプレゼントは会心の出来だ。
「うおお！！かっこいいべ！！A〜、ありがとな〜！！」
「船長、俺も！！見てください！！」
「俺もこんなの買ってみたんすよ！！」
仲間たちも次々と船長にプレゼントを渡していく。どれも麦わらの一味関連の物なのは、この船のみんなが船長が本当に好きなものを心得ているからだろう。
「みんな、本当にありがとな！」
私達はみんな麦わらの一味のような海賊に憧れて集った。みんなが彼らの活躍を喜び、はしゃぐ……そんな集団。初めは町の不良程度だった私たちも、いつの間にか名のある海賊になり…先日はドレスローザで麦わらの一味達と共に戦うというこの上ない名誉に恵まれた。
｢船長、ありがとう｣
｢…お？｣
｢女でも、船に乗せてくれてありがとう｣
私は船のブレーンとして麦わらの一味のナミ様のようにみんなを引っ張る航海士になるのが夢だった。でも、それを叶えてくれる船はどこにもない。『女を乗せたら船が沈む』、そんな迷信のせいだった。
でも、船長は違った。
─俺の船の航海士になってくんろ！
迷信なんて気にしない、と私を船に乗せてくれた。私を『麦わらの一味好きの同志』とみんなが受け入れてくれたのもこの船長のおかげだ。
「俺ァお前が航海士で良かったと思ってんだべ」
船長は笑った。
「お前がこの航路を進ませてくれなきゃ、俺らはルフィ先輩達に会えなかったんだ。本当にありがとなぁ、A」
そう言って幸せそうに笑う船長に私も笑った。
私は麦わらの一味が大好きだ。みんなかっこいいと思う。
だけど、私はこの船長もルフィ先輩に負けない立派な船長だと思うのだ。
｢うん、どういたしまして！｣
(だって……)
「船長、見てくれ！今度はビッグマム海賊団を……」
「なに！？さすが、ルフィ先輩達だべ！！」
嬉しそうに涙を流す船長と騒ぎ出すみんなに私は頬を弛めた。
船長が幸せそうなだけで、この船のみんなを幸せにしてしまうんだから。
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りと(プロフ) - こゆさん» お返事が遅くなってしまい、すみません<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせて頂きますねヽ(*^^*)ノ (2021年8月11日 19時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
こゆ - 夢主がロシナンテと女性が仲良さげに話していて嫉妬する話を見て見たいです！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 0874e209a6 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - マリコさん» マリコさん、リクエストありがとうございます！しかし、残念ながらこのリクエストは受けられません…すみません<(_ _)>プリキュアに関する知識がないことや、私自身の地雷に抵触する部分がありますので…|ω･`)他の短編集でのリクエストをオススメします(´∀｀*) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、本当に励みになります(^^♪修正・加筆後に、また新たなお話を追加していく予定ですので、待っていていただければ嬉しいです(*´∀｀) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ☆kon☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(>人<) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年1月16日 22時
