見つけてくれるから【モンキー・D・ルフィ】 ページ1
｢ルフィ、探してきて！｣
ナミにそう言われた私は、困り顔で港にいた。
｢探してきて…って言われても…｣
ルフィの行動には、規則性がほとんどない。彼の気を惹くものがあればそこに行く、というだけだ。そんな彼を見つけるのは、正直難しい。
(でも…時間もないんだよね)
手元の懐中時計を見つめ、私は小さくため息をついた。船長のいない状態で出港するとは思わないが、ログが溜まりすぎると航海に支障が出る。
｢早く見つけなきゃ…｣
目の前でいびきをかいて寝ているルフィの姿に、ホッと息をついた。
(飲食店に当たりをつけて正解だったみたい…)
むにゃ、と何か寝言を言う彼を見つめていると、店主らしい人がやってきた。
｢お嬢さん、こいつの連れかい？｣
｢ええ、まあ…。あ、お代払いますね。いくらですか？｣
ナミが渡してくれたルフィの食費でギリギリ払えたことに安堵して、私はルフィの頬を軽く叩いた。
｢ルフィ、起きて｣
｢…うん？｣
とろんとした目が、こちらを見上げる。
｢…Aか…？｣
｢そうだよ。ほら、そろそろ出航の時間が近いから、行かなきゃ｣
私はルフィの手を取って、店の外に出た。眠たそうに目を擦りながら歩く彼は、億超えの賞金首とは思えないほど幼く見えた。つい昔に面倒を見ていた小さな子供と姿を重ねてしまう。
｢ルフィ、ちゃんと時間を見て行動しなきゃダメだよ。うっかり置いていかれちゃったら大変でしょ？｣
そこまで言って、ハッと口をつぐんだ。
(口うるさくしちゃった…ウザがられたかも…)
ちらりと見ると、ルフィは上機嫌そうに笑っている。
｢大丈夫だ！｣
ルフィはそう言って、あっけらかんと笑った。
｢そうなっても絶対にAが見つけてくれる！｣
あっさりとそう言ってのけるルフィに思わず足が止まった。
｢A？｣
その信頼が嬉しくもあり、照れ臭くもあった．赤くなった顔を背ける。振り払おうとした手はしっかりと握られていて離れない。
｢で、でも…ずっと出来るとは限らないよ…！私が大怪我したり、死んだりしたりするかもしれないし…大喧嘩して船を下りるかも…｣
ルフィはありえないと笑った。
｢俺がお前を守るし、何があっても船から下ろさねぇから大丈夫だ！｣
くすぐったい言葉に、私はまた顔を赤くした．
それから数年後、海賊王の妻として私の名が知れ渡るのはまた別の話。
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りと(プロフ) - こゆさん» お返事が遅くなってしまい、すみません<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせて頂きますねヽ(*^^*)ノ (2021年8月11日 19時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
こゆ - 夢主がロシナンテと女性が仲良さげに話していて嫉妬する話を見て見たいです！ (2021年8月9日 23時) (レス) id: 0874e209a6 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - マリコさん» マリコさん、リクエストありがとうございます！しかし、残念ながらこのリクエストは受けられません…すみません<(_ _)>プリキュアに関する知識がないことや、私自身の地雷に抵触する部分がありますので…|ω･`)他の短編集でのリクエストをオススメします(´∀｀*) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、本当に励みになります(^^♪修正・加筆後に、また新たなお話を追加していく予定ですので、待っていていただければ嬉しいです(*´∀｀) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ☆kon☆さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(>人<) (2021年7月31日 1時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年1月16日 22時
