最後まで一緒にーPart2ー (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:57,212 hit

51話ページ6

翔side

翔「さて、と。」

相葉君も起こしたし、潤のことでも起こしに行こっかなーって思いながら部屋を出た。

そしたら潤の部屋から苦しそうな息づかいが聞こえてきて…

思わずノックもしないで「潤！」って入った。

そこには、ペテンと床に座り込んで苦しそうに呼吸を繰り返している潤がいた。

過呼吸だ。

そう理解した俺は、潤を落ち着かせるために呼吸法をゆっくり教えて…なんとか、落ち着きを取り戻した。

ぐったりとしていた潤を1人この部屋に残すのも不安だったから、とりあえずおんぶして下に一緒につれていくことにした。

なにが、潤を追い詰めていたんだ？

そんな疑問を抱えながら、ソファーで潤を寝かせてやった。

和「…寝ましたね。」

翔「…うん。」

雅「翔ちゃん、何があったの？」

そりゃ気になるよね。急にぐったりした潤をつれてきたら。

翔「あっちで話そ。」

キッチンの横にあるカウンターの椅子に座ってさっき出来事を話した。

潤が過呼吸になったことについて。

翔「でね、過呼吸ってのは原因のほとんどが精神的なものによるんだよね。…何があそこまで潤を追い詰めたんだろ…。」

んー…。そーいえば！

翔「そーいえばね、昨日俺、潤と寝たのさ。その時、俺は迷惑なんじゃないかって言ってた。」

和「それなんじゃないですか？潤君を精神的に追い詰めてるのは。」

智「かもね。…松潤ああ見えて結構繊細だからね。そして、優しすぎるからね…。」

翔「もっと、俺らに頼っていいのにね。」

和「ですね。あ、病院の先生にも一応連絡した方がいいんじゃないですか？」

翔「だな。俺、ちょっと電話してくるわ。」

潤が過呼吸になったことを伝えると、カウンセラーを進められた。
ちょうど今日は診察で病院に行くから一応予約をいれといてくれた。

少し遅れてもいいから診察には絶対に来てね。

そう優しい声で先生は言って、電話を切った。

この事をみんなにも話して、潤が起きるのを待った。

先に朝ごはんを食べようかとも思ったけど、後から1人で食べるのは寂しいからってみんな潤が起きてから食べることにした。

30分経ってもなかなか起きる気配がなくて、そろそろ病院に行く準備しなきゃいけないってことで、潤を起こした。

寝起きでぽわんとしてたけど、さっきとは違ってほっとした。