最後まで一緒にーPart2ー (ページ22)

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67話ページ22

和也side

ガラガラガラ

ストン

戻って来た翔さんは、どこか気力を失ったような、力の抜けた感じがした。

和「先生、なんて言ってました？」

翔「………」

雅「翔ちゃーん？」

翔「…ん？あぁ、ごめん。なんて言った？」

雅「先生何って言ってたの？って。」

翔「…帰ってからでもいい？」

智「もちろん。」

翔「…ありがと。」

きっと、何か言われたんだろう。現実として受け止め難いことを。

それを翔さん1人で背負う必要は無い。なんのためのメンバーなのさって。

俺らは、支え合うためにいるんだ。

医「すみません、そろそろ病院の入口閉まってしまうんですが…。」

あ、もうそんな時間か…。

智「また明日来よ。ね？」

嵐ー智潤「うん。」

智「遅くまでありがとうございました。潤のことお願いします。」

医「はい。」

それから家に帰って、各々風呂入ってビール持ってリビングに集まった。

プシュカチッ

ゴクゴクプハァー

智「今日もお疲れ様。…翔ちゃん話せる？」

翔「…ん。」

きっと何か心に決めたんだろう。

表情がさっきと違った。

翔「潤、病気の症状で半身麻痺なんだって…。」

雅「えっ…？」

半身…麻痺？

翔「しかも…右半身。」

雅「ってことは松潤もーペン持ったり、箸持ったりできないの？」

翔「…そういうことになる。」

智「そんな…」

翔「そして…」

まだあるの？どれだけ病魔は潤君を苦しめるのさ…。

翔「視力も低下していくって…。」

和「視力も…。」

とても受け入れ難い現実だった。

フゥ━━━━━━━━━━━━━━━

ん？なっがいため息…

誰？リーダー？

智「だからメンバーなんじゃん。」

え？

智「支え合うために、乗り切るために、メンバーなんじゃん。」

リーダーの言葉にハッとする。

頭のどこかでは分かっていたこと。

でもいざ、現実を突きつけられると人はパニックになってそれを見失う。

智「なんのための嵐なの？支え合っていかなきゃ…。」

雅「そーだよね。ほら、明日……今日か。ドラマだよ？松潤と見る約束したんだもん。」

智「ね？俺らはみんなで支え合っていかなきゃもう生きてけないんだよ。」

リーダーの言葉がスーッと胸に響く。

翔「そうだな…。」

それからちょっと飲んで、明日も病院行くから早めに寝るかってなって自室へ戻った。

明日のドラマどんな反響なのかな…。

そんなことを考えて俺は目を閉じた。