天国から君へ【すとぷり】【さとみ】

思い出は。 ページ5

『私がさ？ころちゃんが来てくれて嬉しかった〜って言ったときのさとみくんの顔！

　面白かった！で「Aは俺が来ても嬉しいの…？」って聞いてきたときさ、

　私、可愛い人だなぁって思っちゃった』


茶目っ気たっぷりに、ペロッと舌を出してクスッって微笑んで。

ああ、この顔も大好きだったって。いや、大好きだって。


『すとぷりのみんなで来てくれた後、２人だけになった時。

　こっそりキスしたよね。私真っ赤になっちゃって、からかわれたことも。

　プリン買ってきてくれて、２人で食べながら今日の出来事を話してくれたことも。

　私が寝てる間に泣いてたこと。泣いても「え、俺の顔になんかついてる！？」って

　冗談めかして、笑わせてくれたことも。

　ちょっとしたことで、すれ違ったことも。

　私の病気が見つかる前に行った、花火大会のこと…旅行のこと。

　さとみくんのぬくもりも、仕草も、掛けてくれた言葉も、出会った日も。

　さとみくんがくれた気持ちも、思い出も全部。私の宝物になったんだ』


すこし涙ぐんで、目にいっぱい涙をためて必死に想いを伝えようとしてくれて。

普段も、少し夢見がちだったAと。


さ「バカ…俺だって宝物だよ」


一緒に過ごしていくたびに俺も夢見がちになっていって。


『あ、あれ？ちょっと、台詞くさい？？あははｗ

　まあ、この際くさくてもいいや。私の初めてが全部。さとみくんでよかったって。

　最初で最後に愛した人がさとみくんでよかったって思うんだ。





　 ずっとずっと、ずっと…愛してる』


さ「う、ぁ…反、則だろぉー、がぁ…ﾋｯｸ…」


なんで、そんな優しい声で、今、言うんだよ。


さ「俺だって、愛してるんだって。これからも、愛してるっ…』


言いたかった。最後に、お前に…泣いてばっかじゃなくって…

お前に直接…もっともっと愛してるって言ってやりたかった。

忘れるわけない→←泣いてしまう

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