(４) ページ4
・
『シリウス……あの』
「………！
どうした？」
皆が各々やるべき事をしている中、僕はハリーと話しているシリウスに声をかけた
どうしても………謝らなくてはと思ったのだ
『………シリウス、ごめん』
「………？」
『僕があの日、もっと詳しく調べていれば……
君が１２年もあんな牢獄で辛い目にあわずにすんだのに』
「あぁ………もうその事は気にするな
それに、別にお前が悪いわけじゃないだろう？
ピーターにしてやられた俺が悪いのさ」
『………でも』
肩を竦めて笑うシリウスだが、その薄くなった体を見ればどれだけアズカバンが劣悪な所なのかが手に取るようにわかった
「……逆に俺はお前に感謝してるんだ」
『え？』
急にそんな事を言い出すシリウスに首を傾げる
「俺やリーマスの代わりにハリーを守り
そして愛してくれた
そうだろう？」
シリウスと僕の会話を聞いていたハリーがその言葉に強く頷く
「ハリーがこんなに立派な青年に育ってくれたのはAのおかげさ
それはこの数日間見ていてよく分かった………」
ありがとうな、と微笑むシリウス
その顔に思わず涙が込み上げて、シリウスに思いっきり抱きついた
『シリウス……っ』
「おいおい！急にどうしたんだよ……
全く………」
そう言いながらもシリウスはしっかりと受け止めてくれた
そばに居たハリーも嬉しそうに抱きついてくる
暫く2人に抱きしめられて幸せに浸っていたが、まだ終わっていないことを思い出してシリウスから離れた
『そうだ………向こうで気絶してるセブルスは一体どうしたんです？
………まさか』
「お、俺じゃないぞ！」
シリウスじゃない？
とすると………
『………リーマス？』
「私でもないよ」
ピーターを縛りながら答えるリーマス
………？
じゃあ一体誰が……？
「あー……その、僕です」
衝撃の犯人に目を見開く
『ハリーが？』
これまたどうして……と首を傾げる
何がどうなったらハリーがセブルスに攻撃する事態になるのだろう
「その……スネイプ先生が」
ハリーは何があったのかを簡潔に話してくれた
自分でも顔が赤くなっていくのがわかる
『……そ、そうですか』
恥ずかしさのあまりハリーの目が見れない
まさかリーマスとの関係が生徒にバレるなんて……
シリウスがニヤニヤしているのがわかって、僕は容赦なく彼の足を踏んずけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わさび(プロフ) - mikittyさん» そう言って頂けて嬉しいです！！！私も皆さんからのコメントで元気をもらってます！！！ (2022年10月25日 16時) (
レス) @page47 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新多めで嬉しいです、ありがとうございます！！ (2022年10月25日 16時) (レス) @page46 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - mikittyさん» リクエストありがとうございます！ひゃぁぁぁ！それはキュンキュンしそうですね！！承知致しました！作成まで少々お待ちくださいませ！！！ (2022年10月19日 0時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
見知らぬ子猫(プロフ) - わさびさん» ありがとうございます！楽しみにして待ってます！ (2022年10月19日 0時) (レス) id: 1647542551 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 見知らぬ子猫さん» リクエストありがとうございます！承知致しました！めっちゃくちゃにあんまあまに甘やかさせて頂きます！！笑 作成まで少々お待ちくださいませ！ (2022年10月19日 0時) (レス) @page33 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わさび | 作成日時：2022年9月30日 22時
