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『あっはっはっはっは！』
暗く、ジメジメとした魔法薬学の準備室。
大量のプリントが置かれた丸テーブル、その上に用意された2つのティーカップからはゆらゆらと湯気が立ち上る。
普段からは想像がつかないほどの大声で笑うこの男は、魔法界で最も美しいと言われる者
A・ポップルウェルだ。
いつもは澄ました顔をして柔らかい笑みを湛えている彼だが、今日は目に涙を浮かべ腹を抱えて笑っている。
Aの目の前に座るセブルス・スネイプはその様子を眺めながら、いつもの様に紅茶を口にした。
『いやー、……ふふっ、あの、………んふっ』
「少し落ち着きたまえ」
何かを言おうとしても笑いが出てきてしまって上手く話せないAに、スネイプは紅茶を飲むように勧める。
Aは笑いを堪えながらカップを受け取り、笑いすぎて喉が辛くなっていたのかゆっくりと紅茶を喉に流し込んだ。
『……ん、ふぅ。ありがとうございます、セブルス
はぁ、こんなに笑ったの久しぶり……』
「………」
『ふふっ、それにしても………ロックハートさんは本当に面白いですねぇ』
ピクシー妖精を教室に放して授業をめちゃくちゃにされた挙句、逃げた彼の代わりに女子生徒がその場を収めた……なんて
とまた込み上げる笑いを抑えながらAは言う。
スネイプは呆れたような顔をして頷いた。
「教師の辛汚しも大概にしてもらいたいものだ」
『あははっ
でもほら、伝説の魔法使い？のなさった事ですし、きっと理由があったんですよ』
「奴の実力不足だと言うことを見抜いている上での発言ならば、貴様も大概性格が悪いな」
『ふふふ、貴方には負けますけどね』
げしっとスネイプは机の下でAの足を蹴る。
おぉ怖い、と肩を竦めた彼はペテン師教師の話を終わらせ次のクディッチの話を始めた。
『きっと………また何か起こるんでしょうねぇ』
「…………」
はぁ、と困ったように眉を下げるA。
その瞳にはきっと自分には計り知れない程の情報が映っているのだろう、とスネイプは少し彼のことを哀れに思った。
「何があろうと、ホグワーツにいる限りポッターは守られる」
安心しろと言うセブルスにAは呆気に取られていた。
と、思ったらまた声を上げて笑い出す。
それにムカついたのか、またスネイプの長い足がAの足を蹴りあげるのだった。
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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
