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あれから数日、すっかりスリザリンの後継者だと勘違いされてしまったハリーは寂しそうに学校生活を送っていた。
廊下などで声をかけてやると、一瞬嬉しそうに頬を緩ませるのだが
すぐに周りの視線を気にして僕から離れて行ってしまう。
僕は夜間の見回り役を引き受ける事が多くなり、なかなかハリーとの時間が取れなくなった事からかなりストレスが溜まっていた。
………なんとしてでも今日こそはお喋りがしたい。
『ハリー、最近様子が変ですけど……なにか』
「あ、いやっその………なんでもありません！
すみません、僕、ちょっと行くところが……」
ほら、また逃げる。
最近ずっとこの調子だ。
夜部屋を訪ねてきてくれる事も減ってしまい、正直寂しい。
はぁ……と息を吐くといきなり肩を叩かれた。
『っ！』
振り返るとセブルスがいて、何をやっていると言わんばかりに視線を投げられる。
『………せぶるすぅ』
うわぁん、と抱きつくとベリッと剥がされた。酷い。
「なんなんだ貴様は、酔っているのか？」
『もう！冷たいですね……！！
ハリーが最近構ってくれないんですよ……もう寂しくて』
はーーーー、と深いため息を吐かれた。解せん。
こっちは真剣に悩んでいるのに。
「そんな事よりもする事があるだろう」
『………っ
わかってますよ……』
でも、と肩を落とすと頭をバシンと叩かれた。
痛い。なんなんだ一体。
「しゃんとしろ、お前はポッターの親ではなくこの学校の教師なのだぞ」
『………え？』
「心配するべきはポッターだけではない。
我々が守るべきなのはこの学校に通う生徒全員だ」
『……！』
しっかりしろ、と叱られる。
セブルスの言う通りだ……。
いつの間にか心配していたのはハリーの事ばかりで……
ダメな自分に喝を入れるために両頬を叩く。
『すみません、セブルス
もう大丈夫です』
「フン、今日の見回り役はフィルチだ。
その分ゆっくり休むことだな」
『……！
あ、ありがとうございます……』
連日見回りに回されていた僕を気遣ってか、セブルスがそう優しく声をかけてくれる。
そうか、今日はフィルチさんが……。
何事も起らない様に願いつつ、今日は早めに眠らせてもらえることを有難く思った。
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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
