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目の前の男はギルデロイ・ロックハートと言うらしい。
彼が言うには、伝説的な偉業を数々と成し遂げた素晴らしい魔法使い……だそうだが
彼の魔力を見たところ………彼からそんな気配は一切しない。
…………何か一つに特化したような魔力の形をしているのだ。
そして、先程ハリーもこの書店に現れて彼の書籍を全て譲り受けたらしい。
…………可哀想に。
あ、いや、うん……。
…………………………………可哀想に。
記者から容赦なくフラッシュを焚かれ、逃げたくともガシッと肩を抱かれてしまって逃げられない。
早く終わってくれと、ただそれだけを願った。
・・・・・・・・・・・・・
やっとのことで解放され、若干ふらつきながら書店を後にする。
と、出口付近でなにやら揉めている大人たちに気がついた。
『こんにちは、アーサーさん、ルシウスさん』
「……！
やぁ、Aじゃないか！！久しぶりだな！」
それはアーサーさんとルシウスさんで、周りには子供たちもいる。
『いけませんよ、おふたり共。良い歳をした大人が子供達の前で言い合いなんて』
「あ、あぁ……すまないね、みっともないところをみせて」
恥ずかしそうに頬を掻くアーサーさん。
ルシウスさんは何も言わず、何故かじっと僕の方を見つめていて、なんだか少し不気味だった。
『………？
あの、なにか……』
「いや、これは失礼した。
元気そうでなによりだよ、A。
ドラコがいつも学校で世話になっているようだね」
『いえ、ドラコ君はとても勉強熱心ですから』
「それはそれは……。
これからもよろしく頼むよ。
では、我々はこれで」
フッと笑ってルシウスさんはドラコ君を連れて出ていってしまった。
出ていく直前にドラコ君が僕を見て、少し嬉しそうな顔をしていたように思えた。
禁じられた森での出来事以来、すっかり懐いてくれていたから僕も彼のことをファーストネームで呼ぶようになったのだ。
そこから一気に彼との距離が縮まった。
と、それは良いとして。
『ハリー、皆さん、元気そうで良かったです』
「先生！先生もお元気そうでなによりです！」
「今年もよろしくな！ポップルウェル先生！」
ウィーズリー家の子供たち(主に双子)がパァっと明るく反応してくれたおかげで、先程までの暗い雰囲気はなくなった。
全員、元気そうでなによりだ。
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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
