憧れだからの段 ページ45
与四郎「ふぁ〜、此処で一休みでもすっか。」
風魔流忍者学校の六年生、錫高野与四郎は町の団子屋さんで一休みしていた
団子を食べながら、一息ついていると女性達の騒めく声が聞こえ、其処へ顔を向ける
与四郎(おわぁぁ!すっげぇかっこいい人だなぁ!)
騒ぎの先には、笠を被った男としては、少し小柄の美少年が居た
女の人に囲まれ、苦笑いしている少年だったが此方を見る与四郎と目が合うと人混みを掻き分け、近づいてくる
与四郎「えっ?な、何ですか?」
『久しぶり…与四郎。』
少年は、与四郎の名前を呼ぶと被っていた笠を取った
笠を取っても美少年なのは、変わらないが、少年の顔は誰かに何処となく似ているのだ
先程の声も確実に何処かで聞いたことがある
与四郎「何処かで会っとるような…」
『絶対に会った事あるでしょ。私だよ。』
少年が顔を伏せ、もう一度上げると、その顔は何回も会った事がある恐ろしいくらいに美しい顔をした少女となった
にかっと笑う少女を見た与四郎は、大きく目を見開き、声を上げた
与四郎「忍術学園、六年生の鶯A⁈」
『そうだよ。気づくの遅くない?』
与四郎「いや、どっかで見た事あるなぁ、とは思っとった!まさか、Aだとは…」
『私の変装に引っかかった訳だ。』
いたずらっ子のような笑みを浮かべるAに与四郎は、顔を赤くしながら頰を膨らませる
変装を解いたAは、膨れる与四郎に謝ると気になっていた事を聞いてきた
『何で、与四郎は此処に来たんだ?』
与四郎「Aに用があってな、体術とかの事を教えてもらおうと思ったんだ!」
『わ、私⁈風魔流忍術学校で教えて貰ってるんじゃ…』
驚くAに与四郎は、笑いながら理由を話す
何とも風魔流忍術学校でも教えて貰える事があるが、やはり得意な人に学ぼうと思い、Aを訪ねたとのこと
腕を組み、悩むAだったがキラキラした目で見てくる与四郎に思わず頷いてしまった
与四郎「やった!おら、Aに教えて貰いたかったし、それに会いたかったんだ!やったー!」
『なんか、ありがとう…』
無自覚なのか解らないが、嬉しく感じたAは小声でお礼を言うのだった
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satochan0101(プロフ) - アクヤさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月11日 11時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - 頑張って下さい(*>v<*) (2019年8月11日 9時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» 本日は、晩御飯を食べ終わってから更新します!沢山かはわかりませんが、出来るだけ多く更新出来るようにします! (2019年7月18日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - 今日は沢山更新なさるのですか? (2019年7月18日 19時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» お楽しみに!先程、続編に続きを更新しました! (2019年7月18日 18時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年6月24日 17時