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ある日、クリスマス休暇を前に、シリウスは叔父のアルファードに手紙を出す為に梟小屋へとやってきていた。
「お、シェリーにハンク。久しぶりだな。お前らずっと一緒にいるのか？」
シリウスが話しかけると、ハンクはホゥと目を細めて鳴いた。叔父のフクロウのシェリーは相変わらずツンとして気難しそうだが、ずっとハンクの側を離れない。
シリウスは手紙をシェリーに託した。今年の夏、宣言通りに家出をした彼はずっとポッター家で過ごしていた。当然、そのことにブラック夫人はカンカンで、夏休みが明けてからはホグワーツに何通も吠えメールが届いていた。
手紙が届かなくなった頃にはシリウスは家系図からその存在を消されていた。だが、弟のレギュラスに一言その事実を告げられた時もシリウスはそこまでショックではなかった。それはあの陰険な家から解放された事もあるが、本当の自分を受け入れてくれる人がいるという確かな事実を知っていたからだった。
(ダメだな、今でもまたあいつのことを考えちまう。)
シリウスはハンクのキャラメル色の美しい毛並みの体を撫でながらそう思った。そしてシェリーが手紙を届けに、名残惜しそうに飛び立っていくのを見届けたシリウスは寮へ戻ろうとした。
「あら、シリウス。今日もハンクと遊んでくれてるのね。」
「....よう、A。」
シリウスは美しいキャラメル色の髪の彼女にそう言った。その言葉に彼女は柔らかい笑みを返し、ハンクの側へと、シリウスの横に並び立つ。その仕草にも、一つ一つシリウスは心を掴まれる訳で。
「お前も手紙を出しに？」
「ええ、そうよ。...今はお父様が家で一人だから寂しいかなって。お父様は研究で忙しそうだけどね。お母様にも出してたから、もう習慣になっちゃって。」
「そっか、ハンクも大変だな。」
「ちょっと、私がハンクを労ってないみたいじゃない。月に一度程度よ！」
そういつもの様に仲良く会話する二人。この時間がシリウスは何よりも大切だった。彼女の悲しさに寄り添うのではなく、ただ日常の出来事や楽しみを語り合うこの瞬間が。
「...ねぇ、シリウス。相談に乗ってくれないかしら。なんだか最近、リーマスの事でまたモヤモヤしてしまって。」
「....。...あぁ、いいよ。俺になんでも話してみろよ。」
だが、彼女は違う。彼女がシリウスに求めているのは、いつも側にいてくれる、他の友達には話せない様な悩みを聞いてくれる親友だった。
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ちひろ。！(プロフ) - コメント失礼します！このCSSなのですが、なんて調べれば出てきますか??~_~; (2021年3月11日 17時) (
レス) id: df9615165f (このIDを非表示/違反報告)
烏の宿り木(プロフ) - とても胸に響く作品で、主人公に感情移入しすぎて泣いてしまいました。1年でも2年でも3年でも待ってますのでゆっくりと休んでください。主人公の幸せとさんさん様の幸せを願って（上から目線ですみません）またお会いできる日を楽しみに待っています。 (2020年4月9日 21時) (レス) id: 96c6daa713 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます。余裕がある時にまた作品を更新したいと思います。それまで待っていて頂けると嬉しいです。 (2020年3月26日 5時) (レス) id: 139e20040f (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新楽しみにしています>< (2020年3月16日 2時) (レス) id: 5f671b2301 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» また時間がある時に、玲さまの作品も拝読したいものです。ご理解のあるお言葉、本当にありがとうございました。これからも少しずつではありますが、お話を楽しみに待ってくださる方の為に頑張ります。 (2020年3月7日 2時) (レス) id: 139e20040f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年12月22日 22時
